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はっけんの水曜日
 
グラタンは飲み物です


(text by 大塚 幸代

最近、ウィダー・イン・ゼリーのような、ゼリー飲料をよく利用する。
コンビニ前でも、路上でも、駅のホームでも、空いてる電車内でも飲める。
飲んでいても恥ずかしくないし、ちゅうちゅう吸う形だから、こぼして人に迷惑をかけることもない。
飲み終われなくても、キャップをしめてカバンに入れて、移動出来る。ああ便利。
発売当初は、いち消費者として「そんな商品、売れるのかなあ」と思っていたというのに…。

ある日、飲みながら、フト思った。
「これって、中身がゼリーじゃなくても、周囲にはバレないんじゃないか…? 例えば、中身がグラタンとかでも…」


ねえ、ゼリーじゃなくて、もう少しガッツリ食欲を満たしたい時、グラタンとか入ってたら、結構いいよねえ、と思いまして…。

空のパックを洗って集めておいて、中に別のものを入れてみることにしました。

最初に行ったのは、何でも道具が揃う心強い味方・東急ハンズ。
とりあえずソーセージに肉をつめる器具のコーナーに行ってみたのですが、金具のサイズが大きくて断念。
ゼリー飲料の吸い口は、10ミリくらいなのです(計ってみました、まめ知識)。
とりあえず製菓用の、生クリームをしぼる金具の、8ミリのものを購入しました。


次は、プロ用食材屋さんの、「ぐにゅぐにゅしてるものが、パックに入ってるもののコーナー」へ直行。

プロ用ポテトサラダ(1キロ)と、アルデンテという概念は皆無と思われる、サラダ素材用のスパゲティ購入。一度買ってみたかったんです、これ。今回食べきれない分は、小分けして冷凍保存せねば。

まずはグラタンを注入。エビ、マカロニは細かく砕きました。
しかしこれが…当たり前だけど、グラタンはゼリーより固いので、全然入っていかないんです。
しょうがないので、少し牛乳でのばして、無理矢理突っ込みました。
ポテトサラダも同様にイン。

スパゲティも、砕いて入れたんですが、やはりちょっとづつしか入っていかず…(当たり前か)、しかしコレをフードプロセッサーにかけてしまったら、離乳食的な別の食べ物になっちゃうなあ〜と思い、挫折しました。残念。

さ、出来ましたよ、左:ヴァームだけどグラタン、右:ミニッツメイドだけどポテサラ。

試食。ウフフフ。

んー…。

 

わかったこと。

  • グラタンを一気飲みするのには、やはり根性が必要。胸焼け必至。時々、水が飲みたくなる。当たり前ですか。
  • ポテサラは、時々、固形のイモが出て来る感じが楽しい。でもグラタン同様、一気飲みするものではない。当たり前ですか。
  • 「宇宙食ぽい!」とは、あんまり思えなかった。あまりにも身近なもので作成したせいかもしれません。でも実際の宇宙食ってこんな感じなのかしら?
  • ひょっとして、山登りとか、アウトドア食品にはいいのかも。

これ、「屋外での酒のツマミ」にはいいと思うんです。
縁日やイベントで、左にポテサラ、右にビールなんか持って、両方チビチビやるのは、便利だし楽しいと思いますよ。
作って売ったとして、売れるかどうかは、サッパリ分かりませんけども…。

追伸
「カレーライスは飲み物です」という名言が有名であった、ウガンダ・トラ氏(5月31日、逝去)に、哀悼の意を表します。Rest in Peace.


 
 
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