■ 林さんのお気に入り 「くちこ(生)」
「どぎつくなく、しょっぱくなく、生臭くてうまいですよ。やさしい味でビールに合いそうです。もちろん発泡酒にも。あと、サバってうまいですよね。毎日食べたいです。」
私も生くちこは思ったよりしょっぱくなくとろとろしていてマイルド。なのに味がしっかりしている、という印象だった。
干しくちこより味が濃い。
■ 大北さんのお気に入り 「サバスモーク」
「柿の葉寿司っぽい。あれをぎゅっとうまくしたもの。今すぐ酢飯を食べたい。穴という穴から酢飯を詰め込みたい!(柿の葉はアップリケにして服につけたい)」
関西出身の大北さんにはノスタルジックな味だったようだ。
アップリケに関してはほんとうに柿の葉寿司を愛しているんだなという情熱が伝わってきた。私も本場の柿の葉寿司を初めて食べたときは感動したので、故郷の味ともなれば思い入れはかなりのものだと思う。というか大北さんはいつのまにか柿の葉寿司のアピールをしている。
■ 橋田さんのお気に入り 「あけがらし」
「味噌っぽいけど味噌じゃないところ。辛さがごはんに合いそう。」
あけがらしは唯一植物性。米こうじがこんなにおいしいお総菜になるとは。さすが店主のおすすめだけはあるオールマイティな珍味。これだけつまみにしていてもお酒がどんどん飲めてしまいそうだった。
■ 工藤さんのお気に入り 「あかひら」
「ずっと食べるならくちこ(生)なんですけどね。やわらかくてトゥルトゥルだし。ホヤっぽくもある。甘えびの卵の塩辛は、あの小瓶に夢を集めたと言っても過言ではないですね。僕、あれ買いたいです。」
一番のお気に入りはあかひらだと言いつつも、他の珍味について熱く語っている。どれも美味しかったという事だと思う。
■ 安藤さんのお気に入り 「かきの塩辛」
「口のなかでカキが大暴れ。ガツンと来ますねー。僕はもっぱらビール派で強い酒が飲めないのですが、これなら泡盛なんかの強い酒も飲めそうです。」
カキを酒漬けにした強力な塩辛。しょっぱさもさることながら、カキの味が濃い。それにしてもビール派の安藤さんが強い酒も飲めそうとは。人生を変えると言ったら大げさだけど、いつもと違う酒を飲んでみたいと思わせる珍味との出会いは貴重だと思った。
■ 石川さんのお気に入り 「あかひら」
「日本酒がすすみます。でも、全部美味しいです。」
石川さんは八海山をずっと飲んでいました。あかひらはからすみに似ている事もあり、日本酒が合うのは皆さん納得。
■ 梅田さんのお気に入り 「甘えび卵の塩辛」
「酒を飲まないのでごはんに合わせて食べたい。色も青くてきれい。ブルーハワイみたいだ。」
梅田さんは唯一お酒をあまり飲まない。塩辛のよい所はごはんにも合う所だと思う。この甘えびの卵の塩辛は適度にしょっぱくてごはんに合うことは間違いないが、青い色が食欲を減退させないかちょっと心配。でも、本当に美味しいんです。甘えびから卵だけ集めようと思った人はすごい。 |