白い布
肝心の新型車は、先ほども書いたとおりすでに会場内にセッティングされているのだが、すべて白い布がかぶせられている。
こんなふうに布がかかっていると、中身を見てみたくなる。
ちらっとのぞいちゃおうかなとも思ったが、たぶんマツダの人におこられると思うので遠慮した。
ちらっとではなく、ザバっと布をはがしちゃえば、それはそれでおもしろそうだが、この場でおもしろさを求めている人は誰一人いないので、想像するにとどめた。
しかし、布で覆われているだけで、どうしてこうものぞきたくなってしまうんだろう。
この車は普通のファミリーカーで、あとひと月もすれば街なかを走ることになるんだから、今すぐ見る必要もいないのに。 |