しかし飛んできたのは普通の塗装のJAL機。残念ながらエコジェット塗装ではありませんでした。
「あー、じゃ機体変更したんだな」
と、おっちゃんは驚くでもなく少し残念がっていました。この程度の変更は日常茶飯事なのでしょう。
せっかくなので、少しお話を聞いてみることにしました。
「休みの日はいつも来てるよ。家にいてもすることないから。飛行機仲間もいるし」
「今日は日曜日にしては人が少ないほう。いつもはもっといるよ」
「写真も撮るけど、今日は曇りだからいいかなあ」
思った通り、おっちゃんは常連の超ベテラン鑑賞家でした。関空ができる前はボーイング747(ジャンボジェット)もよく飛んできて、あれが通ると風がすごかった、というような話も聞かせてもらいました。いちばん驚いたのは、僕が今日このあと5時の飛行機で羽田に帰る、と言ったところ、
「5時の羽田行きならANAだな。34便かな」
急いでチケットを確認したところ正解。ダイヤ丸暗記とは恐れ入ります。しかも、同年代とお見受けするほかのマニアの方と、
「34便は777-200か?」「777-300じゃない?」
などと機種名まで記憶しているようで、帰りの飛行機に乗ってから確認すると、確かに777-300でした。半端ない経験値。
残念ながら滞在時間1時間ほどで、ここを後にしなくてはならない時間になってしまいました。最後に1機だけ見送って、空港に急ぐことにします。 |