ホッピーが好きだ。ビールとレモンハイの次くらいに好きだ。何というか、一番好きっていうわけじゃないけど、無くなったら困る存在だ。友人以上恋人未満っていう感じだ。
だから、基本プロフィールは、いちおう知っているつもりでいた。
- 元祖ビアテイスト飲料、焼酎で割って飲む
- ビールが高価だった時代、庶民に愛好されていた
- 最近は「プリン体ゼロ」等、健康に良いという面をアピールして売り出されている。レトロさが若者にも新鮮で人気
- 黒ビールのように、黒ホッピーもある
- 注文する時は、ホッピー本体は「ソト」、焼酎は「ナカ」と呼ぶ(たいていはセットで頼む)。ホッピーが余ってしまった場合は「ナカ」を追加注文する。たいてい氷で割って飲む。
ホッピーいい。ビールよりもさっぱりしているし、カロリーも低そうだし。
そんな適当な気持ちで、飲んでいたのだが…。
最近、衝撃の事実を知った。というか、私が単に物知らずなだけなのだが。
「通の人は、ホッピーに氷は入れない」
というのだ。
え、ええー。
……よく考えてみれば、「ビールには氷を入れない」わけだから、ホッピーに入れない理由も分かる。薄まっちゃうと駄目なんだろう。
なるほど、ひとつ利口になったぞ。
そう思って感激していた時、たまたま知人に、居酒屋の名店・東京都N区N屋に連れて行ってもらう機会を得た。
すると知人は
「シャリキン、ホッピーでー」
と言うではないか。
シャリキンホッピー!?
また謎の単語が現れて、とまどう私。
何すかそれ、ときいてみると、
「シャリキンはですね、キンミヤ焼酎をシャリシャリにシャーベット状にしたものですよ。ホッピーじゃなくて、ソーダでも割れますよ」
とのことであった。
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