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チャレンジの日曜日
 
かませ犬オリンピック


 

マンガの世界に欠かせないもの、
それはやっぱり
かませ犬
ですよね。

つまりは
主人公たちの
強さを引き立てるために
やられるキャラたちのことです。

そこで
現在オリンピックもやってることだし今回は、
世の有名なスポーツ漫画においての
著名な
かませ犬のみなさんの中から
金メダルを
決定したいと思います!!

ヨシダプロ



というわけで
いきりにいきって登場してくるわりには
主人公の強さを存分に引き立ててくれたうえで
あっさり敗れ去ってくれる
愛すべき
「かませ犬」
なんですが、

    ※画像はイメージです。

勝負での勝敗がより重要となる
スポーツ漫画においては
より顕著に
登場してくることとなるものです。

ではさっそく
世の有名な
スポーツ漫画においての
物語を彩る魅惑的なかませ犬たちを
  模写マシーンである僕の模写で
どんどん見ていきましょう!!

●バスケ代表かませ犬 (「スラムダンク」9巻より)
三浦台高校・村雨選手

まず最初のスポーツはバスケということで、
おなじみ
バスケ漫画の金字塔
スラムダンク
からなんですが、

主人公チームである
湘北高校の
地区大会の1回戦の相手
ということで、

主要メンバーである
問題児軍団がついにそろった湘北の
真の強さを引き立ててくれるためのみに
登場したのがコチラの

 

三浦台高校
村雨くんです。

いかにも敵っぽい
その陰険な目つきと粗暴な口部分による
不敵な面構え、
みごとなまでの
かませ面です。

しかも
かませフレーズの
お手本ともいえるような
いきりにいきった
「眼中にねぇ」 発言も
みごとの一言です。

で、そんな
三浦台高校ですが、
確実に倒されるべきレベルの実力を備えた敵として、
湘北の各メンバーの特徴・スキルを存分に発揮させてあげる
試合展開を実現してくださるわけですが、

先ほどの
いきりにいきっていた村雨君にいたっては

結局
主人公花道により

 

頭に
ダンクを
かまされてしまったのでした。

かませ犬の
末路としても
パーフェクトだと思います。

新生・湘北の強さを読者にワクワクさせてくれたうえに
今後の展開のためにも
各メンバーの個性を十分に表現する場を提供してくれた
この彼らの功績は
スラムダンク的にもものすごく大きいものだと言えるでしょう。

ホントおつかれさまでした。

そんな
愛すべきかませ犬
三浦台高校が
僕らは大好きです。

 

●格闘代表かませ犬 (「ドラゴンボール」18巻より)
ヤムチャ選手

続いては
さっそくスポーツじゃない気もしますが
世界のために戦っているという点で
許していただくとして、

今度はおなじみ
「ドラゴンボール」からなんですが

お待ちかねの
キングオブかませ犬
としても名高い

ヤムチャ選手ですね。

ちなみにこれは
栽培マンという
強敵べジータらサイヤ人のペット的なもの
と戦う前の
自信満々にいきりにいきっている
様子なのですが、

じつはこのヤムチャ、
このシーンのみならず、
過去の物語においても
なんか怪しげな敵が出てきた際には、
必ずまっさきにそれらとの試合に投入され
自信満々にいきりにいきった後にあっさり倒され
その敵の強さを引き立ててくれるという
かませ犬としての大役を
何度もつとめあげてくれているのでした。

専門用語でいうところの
「敗北フラグの立ちっぷり」
圧巻の一言です。

ってことで、
さっきのシーンの続きなのですが、
先ほどの栽培マンとの戦いのすえ
結局

 当時読者だった僕的にも
  いくらかませ犬ヤムチャとはいえ
  さすがにこんな栽培マンくらいで死ぬことはないだろう
  と思っていたものですが


あっさりお亡くなりになり

自らの命をもって
サイヤ人らの強さを
引き立ててくれたのでした。

しかしこれにより
僕ら読者にとっても
サイヤ人たちに対する恐怖・絶望は
圧倒的なものになったので、
ヤムチャの功績は
かなり大きかったと言えるでしょう。

そんな
愛すべきかませ犬
ヤムチャが
僕らは大好きです。

 

●ボクシング代表かませ犬 (魁!男塾」10巻より)
ゲンセキ流十六衆

つづいては
おなじみ「魁!男塾」からなんですが、
この漫画には
つわものしか出てこないんですが
そんなつわものたちが
16人の団体同士になって戦いあうという
どうしようもなく男らしい大会があるのですが、

1号生から3号生までが合体し
ドリームチームとなった
我らが男塾が
最初に
戦うことになったのがこの

ゲンセキ流十六衆のみなさんです。

その髪型と目の傷を
一目見るだけで、
もう
かませ臭が
ぷんぷんしますよね。


そんな無邪気な彼らに対し
男塾チームからは
Jという名の
たいそう強いポクサーの男が
これまた一人で立ち向かうこととなりまして、
それに対して
「なめるな」といきってくれていたのでした。

で、そんな彼ら
いきりにいきったあげく
16人全員で
一人相手に次々と襲い掛かってくださるわけですが

Jの必殺技
フラッシュピストンマッハパンチにより、
16人全員が

一瞬で全滅するという
ミラクルな
かませっぷり

演じてくれていたのでした。

そんな
Jの強さにはたいそう感心してしまったものですが、
それというのもすべては
この十六衆のみなさんの功績によるものだと言えるでしょう。

 

そんな
愛すべきかませ犬
ゲンセキ流十六衆のみなさんが
僕らは大好きです。

 

●レスリング代表かませ犬 (「キン肉マン」24巻より)
ビッグボディチーム

つづいては
「 キン肉マン」からなんですが、
そこでキン肉星王位争奪戦という
5人のチームで団体戦を戦う
大会がありまして、

それにて
「強力」を掲げるビックボディチームが
  (まぁこのビッグボディという言葉の響きからして
   すでにかませ度は高いのですが)
「知性」を掲げるフェニックスチームと
戦うシーンなのですが、

そんな相手に対して
ビッグボディチームが
いきっている様子がこちらですね

 

知性のかけらも
ないですね。

すでに
勝つ予感ゼロです。

で、強力が売りな
ビッグボディチームは

まず先鋒では
怪力に自信のある
ペンチマンが、

そして
次鋒としても


レオパルドン選手が
「グオゴゴゴ」と
フェニックチームのマンモスマン選手に
挑んでいくわけですが、


案の定
完敗でした。

3コマくらいで
瞬殺でした。

豹変しての
このたじろぎっぷりも
たまりません。


とはいえ
それにより
フェニックスチームの強さを
まざまざと読者に見せつけてくれたという点で
彼らの功績は大変大きいといえるでしょう。

そんな
愛すべきかませ犬
ビッグボディチームのみなさんが
僕らは大好きです。

 

●サッカー代表かませ犬 (「キャプテン翼」6巻より)
難波FC・中西選手

つづいては
「キャプテン翼」からなんですが
翼率いる南葛FCが、

全国大会の1回戦で
戦うべき相手として
登場してくださったのが
この


難波FC
ゴールキーパー
中西太一選手です。

キーパーとして1点も取らせないという
その大口と
その図体。

図体に比例して虚勢も張りがちなのが
かませ犬によく見られる習性ですが、
どうやら彼もそれを地でいっているようでございます。

「そんなこと言わなきゃいいのに」
という思いでいっぱいです。


試合当初はある程度健闘するも、
読者の思惑通り
結局
翼率いる南葛に
5点も取られてしまいまして、

結局
5対1で
完敗することとなりまして、

という
その後の
僕の中での関西弁の使い方の方向性を
決定づけてくれた名言を
発してくださったのでした。

でもこれにより
翼ら南葛の全国レベルの実力を
十分印象づけてくださったので
その功績はたいへん大きいと言えるでしょう。

そんな
愛すべきかませ犬
難波FCの中西太一くんが
僕らは大好きです。

 

●柔道代表かませ犬 (「YAWARA」1巻より)
佐々木選手

つづいてはおなじみ
柔道ヒロイン漫画の
「YAWARA」なんですが、

実は柔道が強いことを隠していた
柔が
ついに柔道をすることになり、

男子の
団体戦のメンバーとして
試合をすることになるのですが、

その相手として
柔の
女子なのにすごい柔道の強さっぷりを
表してくれるために
登場してくれたのがこの


全国大会第3位の
佐々木君です。

佐々木君。
その
華のないお顔からして
すでに死相を感じますが

全国第3位
といういきりも
なかなかにたのもしいものがあります。

ちなみに
この「全国第3位」という順位なんですが、
そこそこに強いということを表せつつも
全国第1位・2位の強いやつは
いずれ別のキャラで出せるという利点も備えており、
かませ順位としてはなかなかに王道なものだといえるでしょう。

で結局
いきったあげく
そのまま
柔に
完全におさえこまれるわけですが

全国大会第3位
連呼しすぎ。


過去の勲章に縛られ続ける
器の小ささも
かませ犬として
なかなかお見事です。

で、
結局のところの
末路としてましては

 

  

 ▲ こんな感じで完敗だったのでした。

でも
この佐々木君のおかげで
柔の女子なのに異様に柔道が強いっぷりが
ものすごく読者には伝わったので
その功績は大変大きいと言えるでしょう。

 

そんな
愛すべきかませ犬
佐々木君が
僕らは大好きです。

 

●空手代表かませ犬 (「グラップラー刃牙」1巻より)
末堂選手

これは
チャンピオンでの超人気格闘漫画
「グラップラー刃牙」からなのですが、
物語の冒頭にて、
驚異の格闘少年
主人公・刃牙
の驚異の格闘能力を表現すべく

空手大会の
決勝戦の相手として
登場してきてくれるのがこの

末堂選手です。

もう身体どうなってんのかもわかりませんが
この見るからに
傍若無人なたたずまい、

そして
品ゼロのそのお顔

この後の敗北を
みごとに予見させてくれる
見事なかませビジュアルでございます。

で、
この後も
試合前、試合中を問わず
さんざん
いきりにいきってくれたわけですが、
結局のところは無事に

刃牙に
ぶっ倒されたのでした。

 

でもこれにより
小柄ながらも圧倒的な刃牙の格闘能力が
見るものに伝わったので
その功績はたいへん大きいと言えるでしょう。

そんな
愛すべきかませ犬
末堂厚選手が
僕らは大好きです。

 

●野球代表かませ犬 (「ドカベン」48巻より)
北海高校

つづいては
「ドカベン」からなんですが、
高校3年の甲子園の決勝戦
という集大成的な試合にて、

山田率いる明訓高校の相手として
立ちふさがってくるのが

雪が降ったら圧倒的に強い北海高校
という
それはそれでどうかと思う敵だったのですが、

当時の「ドカベン」なんかグダグダだったのか
ホントに
試合当日に雪が降ってきまして、
その北海高校が

鬼の首をとったような顔で
いきりにいきっていたのでした。

雪まかせ
という他力本願っぷりも
なかなかのかませ具合ですが、

序盤は雪の力で試合を優勢に進めるも
結局のところは
案の定
山田に
普通に打たれてしまいまして

あっさり完敗してしまうのでした。

とはいえこれのおかげで
なんだかんだで山田はすごい
ってことが伝わったので
その功績は大変大きいかと思います。

 

そんな
愛すべきかませ犬
北海高校が
僕らは大好きです。

 

●剣道代表かませ犬 (「バガボンド」1巻より)
辻風典馬選手

最後のこちらは
「バガボンド」からなのですが、

物語の冒頭にて
武蔵と戦うべく
武蔵らを襲いにきてくれるのがこの

辻風組の
辻風典馬さんです。

もう顔からして
いいですよね

目、鼻、毛、輪郭、
かませ顔面ファクターが
相当そろっております。

勝っちゃったらまずい顔
をしていますよね。

ってことで
なんやかんやありつつも
結局は
武蔵により

ぶったたかれてしまうのでした。

痛そうですよね。

でもこれにより、
武蔵による
天下無双をめざす壮大な剣の物語の始まりを
高らかに告げることができたので
その功績は大きいと言えるでしょう。

 

そんな
愛すべきかませ犬
辻風典馬が
僕らは大好きです。

 

 


もう
だいぶ
かましたことだし

そろそろ
いいよね

では

おやすみなさい…

 

 

 

はい。

というわけで
いかがでしたでしょうか
今週の
「俺たちかませ犬」。

俺たちも
かませ犬として、
これからも
彼らのような
かませ犬らしい人生を
生きていきましょう。

お手数ですみませんが
どうぞよろしくおねがいいたします。
ではまた失礼いたします。

やっぱり かませ犬金メダルは 彼かな。

 
 
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