異彩を放つ西武多摩川線
以前友人と東京近郊で乗ったことのない路線はないか言い合うことになった。
友人「埼玉高速鉄道は?」
僕「あー、パンのあれの工場を見に行くときに使った」
友人「京急大師線もなかなか乗らないよね」
僕「あー、川崎大師に行くやつ。もちろん使ったよ」
友人「じゃあ、もっと郊外の電車がいいな。JR川越線」
僕「それはある倉庫を尋ねに川越に行ったときに使った」
友人「んー、じゃあ千葉方面だ。北総線、東武野田線、新京成あたりのどれかはないだろう」
僕「そういえば印旛日本医大とか野田市の大盛りの店とか鎌ヶ谷市役所とか行ったなー。聞かれてないけど芝山鉄道にも乗ったからね、この記事で」
とまあ、僕はこのサイトのおかげで様々なところに行ったが、唯一近くにあって乗ったことのない電車、それが西武多摩川線である。
この路線、ちょっと変わっていて…
- 西武線だが、他のどの路線とも接続していない。
- もともとは多摩川の“砂利”を運搬する目的で作られた
- その後ほどなくして旅客営業を開始。
- 1967年に貨物輸送は廃止されるも、くしくもその頃住宅需要が増え、廃線を免れる。
- 多摩ニュータウン計画の時には、京王、小田急とともにこの線から多摩センターまで延伸する予定だった。
- しかし、接続先の国鉄(現JR)中央線をさらに混雑させることになると判断され、計画は頓挫した
- 西武線でもっとも古い型の電車が走る。いうなれば他路線のお下がりというわけだ。ワンマン運転。
- 路線の大半が単線である。
というわけで、不遇といえば不遇といえるし、でも廃線になるほど時代に見放されているわけでもない、という線である。近年は沿線に登場した味の素スタジアムのおかげで旅客需要は伸びているという。
大ヒットを飛ばすわけでも、解散するわけでもなく、ときおり追い風が吹いたり。でも着実にキャリアを積み上げていく。こういうバンドとか芸能人とかっていますよね。
今、僕はこの路線がどういうところなのか気になってしかたない。じゃ、現場に行きましょう。 |