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フェティッシュの火曜日
 
陶器市で競艇ボートに乗る


これに乗ったらめちゃくちゃ怖かった

競艇選手の運転するボートに乗せてもらえるイベントがあると聞いて参加したのだが、名前は「常滑焼き物まつり」、これは陶器市のイベント名だ。

愛知県常滑といえば常滑焼。そして競艇場もある。陶器市という集客力の見込めるイベントの会場として競艇場を用意したわけだ。

陶器と競艇の太い二本の柱を支えにして常滑の種々雑多な生命力満ち溢れる地域の力が躍る…漢字が多くて自分でもわからなくなってきたが、とにかく常滑力全開のイベントに行ってきた。

大北 栄人



駅前には常滑ピラミッド。名を「フューチャードリーム」という。

常滑駅午前9時

常滑ってどんなところ?と名古屋人に電話したところ「トーッコトッコトコ♪トコタントコタン♪」と競艇場の歌を条件反射的に歌いだした。その後ピーッ。ガーッ。とロボットの壊れる音がしたので(FAXの音だったのかもしれない)、これはやばい、どうかしてるぞ常滑、と電話を切ってすぐ常滑に飛んだ。

駅前にそびえ立っていたのはピラミッド。不安なときにピラミッドを見るとさらに不安になるという人生のコツを発見。

 

トリを飾るのはミッキー・カーチス。うおー。なんでだー。

ミッキーを待ちながら陶器と競艇を

しかしこのイベント、パンパンに詰まっている。とりあえず競艇選手のボートに乗るのが目的なのだが、焼きうどんグランプリ、ドアラショー、とっとこ選手権みなリンピック(よくわからない)に演歌歌手のステージなどなどなど。

そしてイベントの最後に待ち受けるのはミッキー・カーチスライブ。その後、花火。イベントの最後として花火はふさわしいが、まだある。ミッキー・カーチス、アンコールライブだ。

ミッキー、花火、そしてミッキーでシメ。ディズニーランド?いや、これが常滑焼まつりなのだ。


陶器と競艇

あまりにもごちゃごちゃしたイベントだったのでまとめる自信がない。しかし明確な二本柱として陶器と競艇が存在するのでまずはそこから見ていこう。


陶器市の集客力って謎である
しかし競艇というのもまた謎なのである(ファン優先って何だ?)

 

焼物の背景に競艇選手のプロフィール、これが常滑焼まつり

陶器なんだけどどうしても競艇に目がいく

もちろんメインは陶器なのだ。陶器のためのイベントなのだけれども、会場自体は競艇場なのでいたるところに競艇の香りがする。

陶器というものは品というかちょこんとかわいらしいものであるのだが、背景にある競艇場があまりにも荒々しい。どちらも覗いたことのない世界だったので、単体に見てもミックスされてよくわからなくなったものを見ても新鮮だった。

陶器は全体的にこういうセンスが必要とされる
競艇には「女子供」を隔離する部屋がある

 

解釈に困る

陶器を女性的、競艇を男性的、ととらえれば理想的なパートナーだとみれるのかもしれない。

しかしそもそもなんでそんな想像力を働かせないといけなくなったのだろうか。くっつけて解釈することに意味はあるのだろうか。

記者として失格だが、僕はもうさじをなげた。陶器と競艇の目についたところをならべるので色んなことを考えてほしい。

以下の写真は
←こっち陶器     こっち競艇→


みそ入れる常滑焼!愛知濃度の高さに目眩する
階段の踊り場に貼られている競艇ポスターの怖さ
シーサー的なところに集約されていくパターンも多々
何するところなのかわからないが、荒々しさに打ち震える
これが陶器のトレンドというものなのだろうか
アッコさんがでかいのか競艇が小さいのか
なぜ土という素材を選んだのだろうかと悩む
色のない競艇場の遠くにはステージが映し出されている

わからないのがおもしろい

やはり競艇と陶器は関係ない。たまたま常滑にあったから一緒になっているだけだと思う。

これはただ二つ並んでいる違和感こそがおもしろいのでこのままにして、次ページからは目的の競艇ボートに行ったりうまい飯食ったりします。


 

 
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