なんと、エンジンつきのトロッコを自分で運転できるのです!
廃止されたとは言え、もともとは国鉄の路線だった線路。使っているレールも、枕木も、砂利も、そしてレールの幅も現役の線路と同じ、つまり「本物」の線路の上を自分の運転で走ることができる、という夢のような場所なのです。
この鉄道好きにはたまらないステキな施設を運営しているのは「トロッコ王国美深」というNPO法人。1985年に「日本一の赤字路線」という不名誉な看板を背負ったまま廃止されてしまった旧国鉄美幸線の線路を使って、地域の活性化を目的として1998年に運行が開始されました。
と書くのは簡単ですが、一度廃線となってしまった路線を、時間が経ってから再度安全に運行できるように整備するのは並大抵の仕事ではなかっただろうと想像します。
トロッコは旧仁宇布(にうぷ)駅をスタート/ゴール地点とし、片道約5kmを往復します。ただし、アクセル、ブレーキ操作が伴うので、自動車の運転免許を持っている人しか運転できないそうです。
免許、持ってて本当に良かった。
いかにもローカル線の古い駅舎といった趣の事務所内で手続きを済ませ、操作方法と運転上の注意の説明を受けると、いよいよトロッコに乗り込んで出発。しゅっぱつ、いい響きだ。 |