世界的なブランドのビルのエレベーターのランタンを作っていたのはわりと普通の会社でした
というわけで、東京都世田谷区は烏山にある島田電機製作所さんにお邪魔しました。
アルマーニのビルの内装の一部を手掛けているわけだから、どんなオシャレな会社なのかと思ったら、意外に普通の会社でした。社屋は古い教室のような雰囲気です。こんなことを書くと語弊があるかもしれないけど、とても町工場的。安心する雰囲気です。
もう60年近くエレベーターの表示機を作っているそうで、60年という数字は、日本が本格的にエレベーターを作りだした時期と重なる。エレベーターの3大メーカーである日立(残りの2社は三菱、東芝)の下請けの仕事が多いらしい。日立のエレベーターのホールランタン(表示機)には島田電機の製品が使われている可能性が高い。
島田電機が作っているエレベーター周辺機器としては以下のものがある。
・表示ボタン(上と下の矢印のボタンでおなじみ)
・インジケーター(現在のエレベーターの階数を示す電光)
・ホールランタ
つまり、日本のエレベーターの歴史を裏から支えている、それが島田電機なわけだ。これを読んでいるほとんどの人が島田電機を知らないだろうが、一度ぐらいは島田電機にお世話になっているのだ。
今回は写真左、商品の開発を行う、開発グループの今村さんに工場を案内してもらうことにした。 |