アリ的にも大宴会
明けて翌日。前夜の雨が止み、外でのBBQにはちょうどいい曇り空。前日漬けた肉やら何やらを焼くため、とある公園へとやってきた。今日は他にライター陣数名も、試食係としてスタンバイである。
タッパーを全て開けてみよう。さてうちの子はげんきかな?
とにかく、焼いて食うべし!食うべし!焼けば海路の日和あり、だぞ。キッチンペーパーでミツを拭き取って、並べていこう。
焼きあがったら試食だ。「焼きあがったら」とはいうものの、ハチミツに漬けて質の変わった食材の焼け具合なんか誰も判断できないので、そこは適当に「焦げ目がついたら」ということで引き上げてみた。
結果を先に書いてしまおう。うまかった(割とうまかった)食材は、これだ!
順当なようで、意外な結果だろう?特に「ブリ」「厚揚げ」あたりが。
この味の分かれ目がどういう展開になったかは、ドキュメンタリーでお送りします。
甘い宴会
ベーコンは、まさに中国ハムのハチミツ煮みたい。中国ハムは食べたことないけど。ああ、よく行く中華屋の“腸詰”のような感じか。逆に普通のロースハムは、厚みが足りなかったせいか固いだけのものになってしまい申し訳なかった。他、加工肉ではウインナーはまあ、「甘いけどウインナーだしそりゃうまいよね」という結果に。魚肉ソーセージは焦がした。
でももともと塩味のついたものはいいとして、生肉はやはりタレ的なものが要る。というかほとんどそれが重要なポイントだ。私の選んで買ったたまねぎ入りおろしタレがうまい。つまり以降、「タレがうまい」。いや、ハチミツとタレのハーモニー、ということにしとこうな。
肝心の、「肉の組織を押し広げるからやわらなくなる」ということに今まで微妙に触れていなかったのは、食べてみたらそうでもなかったからです。ドーン!
鶏肉なんかは確かに中のほうはやわらかかった・・・気がする。豚肉は薄切りだったからか、逆に水分が抜けて固くなってた。ある程度の厚みが必要だったのかもしれない・・・ガーン。
ブリは、まさに「ブリ照り」の図式。写真を見てもおわかりだろう、タレとともにしっくり腹におさまった。
ダメだったのはチクワ。水分が浸透圧でほぼ出て行き、賞味期限がしまった紀元前の日付だった!というようなかちかちぶり。皆さんからは「うまい輪ゴムだ」との賛辞をいただいた。うまけりゃいいじゃない!
そして一番自信のなかった厚揚げ、それがですよ!
「そうだ、これあれだ!プリン!」「そう、プディング!」「うん、プリンだプリンだ!」「ね?プディングでしょ?」
一生懸命「プディングだ」と主張しているのは私です。プリンでも可。でもどっちかと言えば「手作りのパンプディング」に近いと思う。発見、ハチミツ漬けの厚揚げは「パンプディング」みたいな味がした!
まあもともとは豆乳、大豆だし、流行りの豆腐系スイーツの図式だものな。でもそれでいけば、チーズ。これ期待が持てると思うのですよ。
水分が出て固くなってしまったチーズ。味は「甘いチーズ」としか言えません。今回、「甘い○○」としか言えなかったものは全てしっぱ・・・いやいや、「ハチミツと食材があくまで独立して舌の上に立った」ということにしておきます。
最後、デザートがわりにプチトマトをどうぞ。これがまた意外ななじみよう!甘い中にも酸味が見え隠れし、流行りのトマト系スイーツのような感じ。今日一番の人気商品となった。
この写真のどこが「今日一番の人気」なのか。でも正直一瞬「???」となったのは確かで、すごい甘みの次に来るトマト本来の酸味とどう向き合い処理するかがキーになる、そんな各自にゆだねられた美味しさだったのでした。
正直、今回の試みは中途半端なものに終わった。ほぼ全部の味を遠まわしに書くしかない結果に。
特に肉!肉がやわらなくなるという境地には達せず、思っていたような「とろけるようなやわらかさ」にはならなかったのが残念。皆さんにはもっとうまいものを食べさせたかった。ハチにもめんぼくない。
今度は厚切りの肉で、あとは置いとく時間も調整したりして、得意料理になるようがんばってみます。皆さんありがとうございました。