長崎港には時々、ものすごいでかい船が来ることがある。その唐突なデカさは、何度見てもびっくりするほどだ。
大きさにビビりつつしばらく見ていると、やがてそのでかい船を引っ張っている小さい船がいることに気付く。ガリバーを一人で引っ張ってる小人、もしくは身体の何倍もの大きさのエサを運ぶアリのような船がいるのだ。
その光景が面白くてずっと気になっていた。後日、それは「タグボート」と呼ばれる船だということを知った。
(T・斎藤)
まずはデカい船の写真でも見ていただこう
長崎ではゴールデンウィークの頃、毎年「帆船まつり」というのをやっていて、帆船が何隻もやって来る。これが間近で見ると本当にデカい。
帆に風を受けて進む帆船は細かい動きとか苦手そうだ。 いや、現代の帆船は普通のエンジンも積んでるのかもしれないが、それにしてもこれだけ大きいと岸壁にぴったり付けるのは難しいだろう。なのに、そんなことは微塵も感じさせないほどピシッと停泊している。
豪華客船はさらに不気味なほどデカいぞ
でかいと言えば、唐突にやって来る豪華客船。 これもまた猛烈にでかい。 飛行機と違ってこちらは飛ぶ必要がない分、メガトン級の重量感だ。
前にもコネタとして書いたことがあるが、 いやはや、本当にデカい。
これだけでかい船だ。もちろん小回りなんか利かない。そういう船じゃないだろう。にも関わらず、岸壁にピッタリついて停泊し、小さな橋みたいなものをかけて人が乗り降りしてる。
一体どうやってるのか? 船ってのは、後にスクリューが付いていて、舵でもって曲がる。…と、船の構造を考えながら眺めると、だんだん不思議な光景にすら見えて来る。
そこで活躍するのが、冒頭でちらっと述べた小さい船だ。タグボートと言う。これがでかい船を押したり引いたりして、ちょうどいい具合に停泊させていたのだった。
今回、タグボートを持ってる会社を取材させて頂いた。 次ページにてじっくり、タグボートとは何か紹介したい。