居酒屋とかお食事処にいって、トイレに行こうと思ったら、なんだかすごく遠くまで歩かされることってありませんか? お店の外だったり変な雑居ビルだったり。
きっと誰しも一度はあると思います(断定)。
人によっては不便に感じたりする人もいるかもしれないけど、僕はそういう事情があるお店が大好きです。
今回は僕が記憶に残っている、『トイレが遠かったり、なんだかお店の雰囲気からかけ離れていたりするお店』をいくつか紹介します。
(text by 梅田カズヒコ)
まずは渋谷のあるタイ料理のお店から
まずは渋谷は道玄坂の雑居ビルのB1階にあるタイ料理のお店である。
写真右側がタイ料理のお店である。地下1階と聞いて怪しい雰囲気と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、その邪念は店内に入って吹っ飛びます!
わりと素敵な店内なのである。店内の雰囲気もさることながら、料理がまたうまいのだ。
このおいしさを伝えたくてちょびっとだけ写真のサイズを大きくしてしまったが、とにかくまあ素敵なお店なのだ。ね、いいお店でしょ。
ご飯を食べ終わると尿意を催した僕は、トイレに向かったのでした。
ここからが本題です
トイレに向かう。
“雑然”としか言いようのない狭い廊下を抜け…
さらに進むと…
男子トイレの中を見ると和式便器があった。どうやらこのビルはすごく古いのだろう。
友達と(あるいは恋人と)楽しくタイ料理を食べていて、トイレに行ったらこんな風景だったらどう思うだろう。タイ→雑然としたバックヤード→バブル?→和式便所という流れは、微笑みの国タイを忘れてしまうにじゅうぶんである。
トイレに行く、という短時間の行動、あるいは日常的な動作がこれほど場面転換を生むのが僕にとって面白いのだ。バックヤードを通るとき、なぜか飲食店でバイトしていたころのことを思い出したりするのもいいだろう。まったくその気はないのに紛れ込んでしまっている感じが面白い。
こんなお店はあなたの近くにも必ずあると思うのですが、僕はこういうお店を大事にしていきたいです。
だいたい今日の主旨は分かっていただけたであろうか。では、もういっちょ別のお店に行ってみましょう。