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ちしきの金曜日
 
カスピ海ハーゲンダッツ
河原でアイス食べるとうまい

甘いものがたくさん食べられない。美味しいと思うのだが、ちょっとでいい。

チョコレートを買うと1週間は持つ。アイスクリームもそうだ。ハーゲンダッツのアイスは濃いいのでふたくちぐらいで満足してしまう。

ふたくち食べて、そこにまた牛乳を足して凍らせれば永遠に減らないハーゲンダッツができるんじゃないだろうか。カスピ海ヨーグルトの方式である。

カスピ海ハーゲンダッツだ。 (林 雄司


カスピ海ヨーグルトとは

カスピ海ヨーグルトとはヨーグルトの種となる菌を牛乳に入れておくとできるものだそうだ。少なくなったらまた牛乳を足すとできるというヨーグルトの永久機関みたいなものである。素晴らしい。

しかし実物は食べたことも見たこともない。酔った同僚が家に帰れずに泊めてもらった人んちで見たと言っていた。人が見たと言ってるのを聞いただけである。僕とカスピ海ヨーグルトをつなぐ糸はとても細い。

しかしここから先はハーゲンダッツの話だ。

ハーゲンダッツはうまい。うまいんだけどこれぐらいでじゅうぶんだ

こどものころ、父親がケーキを一口だけ食べて残りは僕にくれたのを見て「きっと気を使っているのだろう」と思ったがそうではなかった。僕もそうなった。糖分は酒でとっているからじゅうぶんなのだ。

牛乳を入れてかき混ぜます

これを冷蔵庫で凍らせる。カスピ海はハーゲンダッツにも現れるだろうか。

野暮を承知で言ってしまうと、ヨーグルトは細菌の活動でできるもので、アイスとは別物である。アイスは増えない。正論だ。でもあれだけ味が濃かったら多少薄めてもうまいのではないか。本稿の狙いはそこである。

フットボール中に興奮してうっかりボール持って走ったら意外に面白かったのでそれラグビー。みたいなミラクルがおきないだろうか(でもあの話うそらしいよ)。

と言ってるあいだにアイスが凍った(ほんとは数時間経ってます)。

うまい!(90%ハーゲンダッツ+10%牛乳)

90%ハーゲンダッツは100%ハーゲンダッツと変わらず

うまい。味が薄まってちょうどいい、ではなくて区別がつかない。困った。いや、困ることはないのだが、これはちょっとした発明ではないだろうか。とほほな結果になったほうが原稿が書きやすいのだが、これはほぼハーゲンダッツだ。成功だ。みんな、ハーゲンダッツは牛乳を混ぜると1割多く食べられるぞ。(傍点筆者、傍点じゃないけど)

スプーンをさしたときの感触も変わらない。言われなければ分からない、というレベルじゃなくて、言われても分からない。犬にしか聞こえない。

そして食べてて思ったのは僕にはまだ濃すぎるということだ。まだ薄めても平気そうだ。


ひと月でカスピ海はどうなるか

1日に10%食べて、食べたぶんだけ牛乳を足す。それを繰り返すとどうなるだろう。継ぎ足し継ぎ足しで使っている秘伝のタレみたいな話である。違うのはタレを足さないのでどんどん薄くなるところだ。頭の悪い弟子が店を継ぐとこうなる(下記のグラフ参照)。

カスピ海ハーゲンダッツの内容の変化

1週間後にハーゲンダッツは50%を切り、3週間後には10%を切る。それはどんな味だろうか。時間をかけて実験したいところだが、結果を知りたいがために最初から75%、50%、25%の比率のハーゲンダッツを作ってしまったことをお許し願いたい。

 

では75%(4日目相当)のハーゲンダッツ

見た目わかりません

75%ハーゲンダッツもうまい

うまい。普通のハーゲンダッツよりもむしろ甘い気すらする(たぶん錯覚)。ハーゲンダッツだといわれればなにも疑わずに食べると思う。スプーンをさしたときの感触が100%ハーゲンダッツよりも若干柔らかいのが僕に分かる唯一の手がかりである。

25%薄められても分からないのもショックだ。大丈夫か、おれの舌。もっと薄いのはどうだろうか。

次ページへのリンクを「どんどん薄くなるよ」と書いてみたがそれが読んでいるみなさんの興味を惹いてるのだろうか。

どんどん薄くなるよ>

 

 
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