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フェティッシュの火曜日
 
タルタルカツ丼とオランダコロッケの街・群馬へ

こんな風にマイマップを設定したのに・・・(マップ名は「オランダコロッケ」) 。

地元民も知らなかった「名物」

信越本線で高崎方面に引き返すこと2駅、北高崎駅へ。このあたりに「オランダコロッケ」という高崎名物があるという。「高崎名物・オランダコロッケ」?
高崎出身(現在東京在住)の友人に聞いてみたところ、「知らない」という答えが帰ってきた。大丈夫だろうか。

実はこの名物、今から8年前の2000年に、日本とオランダの国交400周年関連イベントが高崎で行われた際にできた、新名物なのだ。それより以前に東京に出てきた友人が知らないのも、無理はなかった。

そして、オランダコロッケを出す店は数店あるということで、事前にグーグルのマイマップ機能で地図に数箇所お店の印をつけ、プリントしておいた。その紙を、出発時に家に忘れた。

中は普通のお肉屋さんのようだが。

ハイテクをローテクで

地図に印をつけたときに、だいたいの店は北高崎周辺にあることを薄っすら覚えていたので、駅を誤らずに降りることはできた。でもそこから先はどうしようか。

そうだ、まったく問題ないのだった。グーグルのマイマップ上にその地図は存在しているのだから。持参のパソコンをネットにつなぎ、ハイテクを駆使して問題解決にあたる(でもつないでる場所はどこか銭湯の駐車場の地べた)。

しかしこの地図を見ながら、ということはパソコン開きながら店探し回るのか。このカンカン照りの下を。いや、そうだ、この画面をデジカメで写真に撮って、デジカメのモニタ見ればいい。

という要らん苦労があったことを記しておきたい。結局、なんと地図は、後日カバンの底から発見された。

入ってみるといたるところにオラコロフィーチャーぶりがうかがえる。

高崎中オランダコロッケだらけ、なわけじゃない

苦労は、実はその他にもあった。この日は水曜で、お店が定休日だったり。郊外なので次の店までとんでもなく歩かされたり。そもそもオランダコロッケの取り扱い自体辞めていたり。

そんなわけで5時間ほど歩き回って、やっと2軒の店でオランダコロッケを捕捉することができた。そのうち1軒をここで紹介させていただきたい。長い前書きがやっと終わり、いよいよオランダコロッケとの出会いの時である。どうもお待たせしました。

 

オラオラオラ!オランダコロッケー!

カウンター越しに注文し、待つこと数分。揚げたてのコロッケ、店外に出て割ってみる。
ここはページレイアウトを切り替えますので、実際食べているかのごとく、じっくりスクロールしてお楽しみください。


俵型のコロッケ、というより本場オランダで言うところの「クロケット」ですね。

いまいち光線の具合がよろしくないので、結局お持ち帰り用を買って、帰宅後家で揚げてみた。


あひひひ!ほれは、おらんは、ほろっへれふ!(あちちち!これがオランダコロッケです!)

中身はじゃがいもにチーズ、ベーコン、パセリ、玉ねぎを混ぜてある。これはもう、うまいに決まってる!というとお店に失礼かもしれないが、噛んでほろりと崩れる中身がたまらないんである。

オランダの味を参考にしたのかと思いきや、「味はこの店独自で調合」したそうだ。他の店では小判型だったりするのだが、ここでは試行錯誤の末、俵型がベストだという結果に落ち着いたという。

結局この日は2軒しか見つけられなかった「高崎名物・オランダコロッケ」。この名物の動向に、今後も注目していきたい(=また買いに行きたい)。


持ち帰り用の生コロッケも同じ値段で。当然持ち帰らせていただきました。

平井精肉店

住所:群馬県高崎市大橋町7-18
TEL:027-322-3625
営業時間:10時〜19時
定休日:日曜・祝日

昼にタルタルカツ丼、夕方にオランダコロッケと、オイル補給に忙しかった今回。強引に「群馬ヨーロピアン揚げ物旅」を敢行したが、いずれは福井のソースカツ丼の老舗「ヨーロッパ軒」を足して、「日本ヨーロピアン揚げ物旅」への足がかりにしたい。夢は世界制覇、と締めくくりたい。



 
 
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