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ちしきの金曜日
 
最新鋭テロ対策装備、全裸外国人と闘わば

これには決して絡まりたくない

さてあくまで防御装備中心のテロ対策特殊装備とはいえ、いかにも痛そうなアイテムも少なくない。中でも「これはひっかかりたくないなぁ‥」と思ったのが、日本通信エレクトロニックさんのブースにあった「SD300拘束展開バリア」。いわゆる鉄条網のパワーアップ版なんですが、とにかく痛そう!


痛さパワーアップ、さらにお手軽に!
わざわざこう注意書きがあるほど。

拡大すれば刃はこんな感じ。

トゲの部分がひっかかっても痛いし、普通に肌が触れても血ィ出ること間違いなし。さすが南アフリカ製。全裸外国人もこれの前では立ちつくしたであろうよ。

しかも手動でちまちま広げていくんじゃなくて、車で一気にブアーッと展開。300mを20秒で一気に!とりあえず入ってくんな!って時にサーッと注文。そう書くと居酒屋のスピードメニューみたいですが。


ずっと映像デモ流れてたんですけど撮れずじまい。
痛々しい装備にしては牧歌的な絵ですいません

さてこのSD300が一番痛そうな装備だったら、一番かわいかったのがこちらのマディソンくん。どこもかしこもアーミーカラー全開のブースの中で秋らしいアースカラーが目立ってますが、彼も立派な対テロ戦士。実は爆発物探知犬なのです。


訓練風景と一緒に
ちゃんと社員です。

ブースの色合いも若干和みます。

東都警備保障さんのブースには爆発物探知犬・麻薬探知犬の活躍風景を紹介するパネルを展示しつつ、実際の犬(でも社員)も会場にいてデモンストレーションをやっていただきました。火薬のにおいを察知したらその物体の前で座り込むそうなんですが‥。



おお、キチンと任務完了。でも実戦は爆弾でドーン!ってこともなきにしもあらず、なんだろなぁ。彼らの鼻に日本の平和がかかっているのです。ガンバレ!

正直言って身近な商品とは言えないだけに、各ブースでトンチンカンな質問をしたような気もしますが結構親切に教えていただけました。理工系かつアーミーなグッズを「私としてはこっちがおすすめなんですけど‥」と積極的に教えていただけるのも楽しゅうございました。

「5キロ先が分かるレーダー」「移動物探知システム」とか手元にあったりすれば(使えないけど)面白そうな装備や、先のペイントボールに放射能・化学物質探知機など有事の際には便利そうな道具もあったけどもいかんせん個人所有は難しそう。「転ばぬ先のナントヤラ」と言って買えるレベルじゃない。

とはいえ、これだけの装備が揃って頼もしいような、でもこれだけの装備がないとテロから守れないっつー事態も大変だなぁ‥と思わせる展示会でした。ちょっと考えると鳥肌ブルッ!です。


使いたくはないねぇ、対生物兵器用とか。

中は見えないよう厳戒体制な展示会。

存在感消し過ぎてて目立つ

会場が東京ビッグサイトだけに他のホールでは普通の産業用素材なんかの展示がやってたんですが、ここだけ色も黒基調なのもあって存在感アリアリでした。ま、入場料払えば一般客も普通に入れるんですけど。

取材協力:テロ対策特殊装備展'08

 
 
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