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ひらめきの月曜日
 
小京都はどれくらい京都なのか


「そうだ 小京都、行こう」

「小京都」というあいまいな言葉がある。

そのまま読み取れば、ちょっとだけ京都、ほんのり京都、とかそんな意味なのだと思うが、実際のところ小京都ではどれだけ京都の風情を感じられるというのか?

その数、全国に50か所。どうも安易に使われている気がしてならない、この言葉。
実際のところどうなのか?身近な小京都に出向いて、京都気分ではんなりと観光してみれば答えが出るのだろうか?

榎並 紀行



小京都で「はんなり」したい

わが国が世界に誇る観光地、京都。それにあやかった形の「小京都」も全国には数多く存在している。

ガイドブックなどでキャッチコピーとして使われている「小京都」はその街を取材したライターのイメージで書かれていることも多い。それとは別に「全国京都会議」という団体が承認している「小京都」もある。こちらはいわばオフィシャルな小京都だ。

 

北関東の小京都(のひとつ)栃木へ

今回はそんな「オフィシャル」のひとつに数えられる栃木県栃木市を訪れてみることにした。埼玉県の我が家からなら片道1000円かからない小京都だ。

事前に電話で観光協会の方に聞いた“ここぞ小京都”なポイントは、というと

  • 街の雰囲気が似ている
  • 清水寺に似ている「まんがんじ」というお寺がある

だ。説明がわりとざっくりしている。というのも、小京都という言葉に対して観光協会の方もちょっと自信なさげ(のような気がした)で、あまりポイントを聞き出せなかった。

…なにはともあれ、行ってみりゃわかる。


東武線で行ける京都「栃木」

ポケモンが入ってそうなオブジェが駅前にあった

駅を降りてまずは観光協会に向かうことにする。

駅周辺はべつだん京都っぽくはない

駅からしばらくは京都っぽくはない。京都というか、栃木だ。
しかし10分ほど歩くと、風情ある蔵造りの建物が少しずつ現れはじめる。


お! 京都っぽい?

うんうん、京都っぽいね〜

京都だね〜、だいぶ京都だね〜

どうだろうか、蔵造りの商店が立ち並ぶ街並みは確かに京都っぽいと言えなくもない。なるほどこういうことか、と少しわかりかけてきたところで、これまた蔵造りの観光協会に到着した。

ここでさらに小京都っぽいスポットの情報を仕入れようと、観光パンフに手をのばしたのだが、ここに信じがたいフレーズが書かれていた。「小江戸とちぎ」…「コエド?」…


観光パンフが押すのは「小江戸」

「江戸」の粋を感じるお祭りが栃木で開催されるらしい

小江戸なのか、小京都じゃないのか

そう、栃木は「小京都」であると同時に「小江戸」でもあったのだ。
NEWSでもあり関ジャニ∞でもある、みたいなもんか。そんなもんか。

しかも、パンフレットやイベントのポスターはどちらかというと「小江戸」の方を押してくる。
あの蔵造りの街並みは「小江戸」の方に属するのかもしれない。わずかに芽生えたはんなり気分を打ち消されてしまった。


観光協会に売られていた土産は京都っぽかったのだが

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