2軒目は粒あんゴマつき
いがまんじゅうの発祥の地といわれている鴻巣市の旧川里町地域だが、現在いがまんじゅうを扱っているのは先の一福ともう1軒、この田嶋製菓舗の2軒だけだ。なんでだろう、と思っていたが、
「そもそも、和菓子屋がその2軒しか今ないんですよねえ」とご主人から聞いた。あ、そういうことか。
先ほどの一福もそうだったが、お客さんは地元の人々だけじゃないらしい。に浦和、春日部といった県内からはもちろん、東京からもしかも若い人が買いに来るんだそうだ。へえ。って、あ、それ私だ。
こちらの いがまんじゅうは 粒あんで赤飯の層が薄い。味もパンチの強い一福にくらべるとややマイルドで食べやすい感じだ。私としましては、いがまんじゅうについては甲乙という尺度は既にない。どちらも大好きです。多分この先どんないがまんじゅうが出てきても、ぜんぶ大好きです。
実はバスを降りそびれていた
さて、実はここに来るまでにバスを降りそびれていた。私がぼんやりと荷物の中の大量のいがまんじゅうを眺めているうちに降りるべきバス停を通り過ぎてしまっていたらしい。間違えて終点まで行ってしまった。
戻るにしても次のバスは1時間近く待つ。仕方がないので自力で通り過ぎてしまったお店まで戻り、うまいことお店の前のバス停で駅に帰るバスをつかまえるつもりでいた。
が、1時間に1本というバスがおいそれと私の都合に合わせてくれるわけもなく、やっぱりバスはまだまだ来そうにない。田嶋製菓舗でまた買い足したいがまんじゅう3つで合計18個(うち1個は胃の中に格納)+お赤飯ひとパックがずしりと重い。
そうしてバス停の前であぶあぶしていたときだった。先ほどお店で見かけた方々が声をかけてくださったのだ。
「なに、バス来ないの? 桶川に行きたい? じゃあ鴻巣駅まで車に乗せてこうか?」
神よ!
実はこの日は昼過ぎから強い雨が予想されていた。空は早くも曇ってきていて私は気が気ではなかったのだ。
地域の方といがまんじゅう
お二人はこの近所にお住まいというマキノさんとノモトさん。道中、いがまんじゅうについての地元民ならではの情報をいろいろと聞かせてくれた。
・川里のいがまんじゅうは大きい。他の地域には小ぶりで安いものもある。
→川里の2店舗はどちらも5個750円(1個150円)。
・うちの隣のおうちが農家だが、おばあちゃんは今もいがまんじゅうを手作りする。これがすごくおいしい。
・鴻巣のひなまつりではいろいろな店舗がそれぞれのいがまんじゅうを売っている。
→来年絶対行きます!
・いがまんじゅうはお茶うけに普通に食べる。大福感覚。食事ではなく、あくまでおやつ。
→でも朝ごはんにもよさそうですよね。
・東京からお嫁に来たので最初に見たときは驚いた。フライやゼリーフライもあるし、なんだろうここはという感じだった。
途中、行田にある和菓子屋さんのいがまんじゅうが美味しい、という話が出たとき「連れて行ってあげようか?」とまでなったのだが、時間的に売り切れだろうということでよした。どんだけ面倒見のいい人たちなんだ!
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