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はっけんの水曜日
 
中禅寺湖スワンボートレースに参加してきた

ようやくスタート

なんだか前段の文章が長くなってしまったが、ここでようやくレースの開始を伝えるサイレンが鳴り響いた。

プオープオー。


一斉に移動するスワンボート。なんだこの風景は。

一目散にゴールを目指す50羽のスワンボート(一部テントウムシやヘリコプター)。季節の変わり目の渡り鳥か、あるいは単なるエサの時間か。

別に酔っぱらっていた訳ではないのだが、本当にスワンボートが白鳥に見えた。そしてその中の一匹である私も白鳥だ。

あぁ、白鳥になった私。


サイレンに驚いて逃げている白鳥の動画をどうぞ。

 

そしてゴール地点で訪れた突然の悲劇

全てのスワンボートが一斉に300メートル先のノボリの立ったボートに向かう。そして係員からクジをもらって満足げに戻っていく様子は、やっぱり白鳥の餌付けそのものである。


グァグァッグァグァ(こっちにもクジをください)。 グァグァグァ(すみません、ちょっと道をあけてください)。

すぐにゴールしてしまうのがもったいなくて、だらだらと遠回りをしていた我々も、ほぼビリでゴール地点へと到着。

さてクジをもらおうとしたのだが、なんと全員分あるはずのクジがもうなかった!


「もうないよー。受付で聞いてみてー。」

私が小学三年生だったら泣くな。いや、三年生だったら全力で漕いでちゃんとクジをもらっていただろう。ここは大人のゆとりでドーンと構えよう。

だがしかし、人はクジがもらえなかっただけでこれほどにガッカリするのかと思うくらいにうなだれる自分がいた。頭が見事に真っ白だ。小さいな自分。

クジ自体はボートの数だけ用意されていたはずなのだが、残っていたのは貧乏くじ(うまいことをいって現実逃避)。どうやら二艘用意されたクジを配る船の両方をまわって、2つクジを持っていってしまった参加者がいたようだ。確かにゴールが二つあったら両方まわりたくなるよね。いやそれは困る。

まあダラダラとゴールを先延ばしにしていた私も悪いのだが。いや悪くない。

あーぁ、まあいいか。


しょんぼりしながら手ぶらでゴールを目指す。

なんだか書いていたらこの時のことを思い出して悔しくなってきたので、取材に同行いただいた編集部の工藤さんの写真を載せておこう。


まさか工藤さんと二人でスワンボートに乗る日が来るとは思わなかったよ。

うん、なんの解決にもなっていない。

 

でも賞品はもらえました

受付で事の顛末を説明すると、クジ無しでも賞品をなにかもらえるように賞品交換所に電話をして手配してくれた。

賞品交換所は二荒山神社なので、なんとなく江戸時代の富くじをやっているみたいな気分だ。いや私はクジもっていないんだけれど。


二荒山神社は修験道よりも賞品引き替えでくるほうが足取りは軽い。 賞品を手に楽しそうな参加者達。

さっそく賞品交換所にてクジがない旨を伝えるのだが、うまく話が伝わっておらず、袴を履いた方々が「どうする?どうする?」と相談を初めてしまい、こっちも固まる。

まわりでは特製のゆば入り日光カレーとかが当たっていて大変うらやましい。


胃が痒くなってきた。

こういうどっちが悪いという訳ではないけれど目の前に問題があるっていう状態って、どうしていいか困りますね。

しかしすぐに二荒山神社特製の落雁、煎餅、御神酒の三点セットをいただきました。ありがとう袴の人。

このクジが足りなかったエピソードはやっぱり書かなかった方がよかったですかね。

めでたしめでたし。

スワンボートレース、楽しいイベントでした

スワンボートレースが超楽しいという話が、いつのまにかクジ引きがやりたかったのにという恨み節っぽい話になってしまいましたが、いや本当にこのイベントは楽しかったです。スワンボートがたくさん同じ方向に進んでいるっていう風景は単純に笑えます。

ちょっと早起きして遠いところまで行き、年に一回、そこでしかやっていないイベントに参加して、名物料理もちろんゆばカレー)を食べて帰ってくる。とてもいい一日でした。

↑クリックでインターバルタイマーで撮影した船内の様子。なかよし風。

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