夜の部へ
日没時間を過ぎて、朝比奈大龍勢は夜の部にはいった。
龍勢ではない普通の花火が打ちあがり、会場はより祭りモード、というか宴会モードが色濃くなった。
僕に最初に声をかけてくれたSさんが用事がある(自分のバンドのライブがあるらしい)と帰っていき、入れ違いのようにAさんのお友達のOさん一家がやってきて、いままでの状況に輪をかけて「知らない人」との宴会になった。
「知らない人」なのだけど、一緒に大龍勢を見ながら話をしていると、そのことをすっかり忘れてしまい、僕も生まれつき大龍勢を見て育ったような、そんな変な感じになっていた。
|