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フェティッシュの火曜日
 
はにわ祭で古代人に会った


古代人!

一昨日、成田空港の近くの芝山町ではにわ祭りが行なわれた。個人的に今年は縄文が来る!という気がしてきたが、今は断然はにわだ。はにわが来る。だってはにわは縄文よりも数千年新しいのだから。最先端だ、はにわ。

はにわ祭りには「古代人」がいっぱい出るらしい。なんだろう、古代人って。そして最後に「古代人とのメッセージの交換」をして帰っていくらしい。そりゃすごいぞ。どんなことを言うのだろう。僕は色々考えたが、やはり「ありがとう」かなと思うけれど、どうなんだろう、やっぱりありがとうなのか?ありがとうなんだろうなあ、だってありがたいもの。

ということで今日も必要以上にありがたがってきました。

大北 栄人



駅にあった空港関係の案内版にもそっとはにわの魔の手が
道路沿い、唐突にはにわがある

芝山とはにわの蜜月なる関係

日本一短い鉄道らしい芝山鉄道を降りると空港の看板とはにわがお出迎え。成田に住む友人から「芝山とはにわはただならぬ関係にある」と前情報をもらっていたがその通りだった。改札前にはにわ展示がもうあるのだ。エキナカがはにわ展示なのだ。

コンビニが大好きな運転手さん

駅からは送迎バスに乗る。出発してすぐに「会場にコンビニはありません。」と言っていた運転手のお父さんは会場が近づくにつれ再び「会場にお店はありません。」と言って、ああコンビニのことだな、と思っていると続けて「…コンビニとか。」と言ってこちらがぎょっとしてると、申し訳なさそうに「ご了承ください。」とも。そして町役場近くの角では「ここを曲がるとコンビニがあります。」と、それはそれはとても愛しそうにゆっくりと曲がっていった。「好きなんだな…。」と乗客全員がそう思った瞬間だった。

古代人のことをすぐ知る

祭り用のバスにはどやどやとおばあちゃんたちが乗り込んできて満員に近かった。わいわい騒いでるおばあちゃんたちの会話が聞こえてきて町のにぎやかなお祭り感が漂ってくる。

「孫見に行かねーとな。」「古代人な。」

古代人って何だろう?古代人とのメッセージ交換って何するの!?とか膨らませていた僕の期待は「古代人=孫!」という正解の前に早くも崩れた。行きのバス車中で、ってそりゃ早すぎるよ、おばあちゃん!


屋台が見えはじめ、祭り会場に到着

芝山町民総動員くらいの規模でした

このはにわ祭りはかなり大規模で開催されていて、着いたころにはメイン会場とは別の芝山不動尊に古代人がいる!とのことでとりあえずそっちに向かった。


オーッ!これが古代人!
古代人を見るとガッツポーズも出る

真ん中の冠を被ってるのが国造さま
10分間隔くらいで飛行機が。かなり近い。

あ!古代人!

いた。古代人だ。何だかわれわれと違う服を着ているし、目の周りが真っ赤であるからあれは古代人であるに違いない。しかしだからといって、むしゃぶりつきたい、がぶり寄りたい、といった気持ちにならないのは、若い古代人から「孫見に行かねーとな」感が漂っているからだろうか。ボス役の国造(くにのみやつこ)さんはハンサムで、さすが古代人はかっこいいなと思わされた。

ところで何してるのか?

どうやらこの古代人たちは今日の朝、古墳に舞い降りて、一日祭りを楽しんで帰る、という設定なんだそうだ。古墳からこの芝山仁王尊に立ち寄ったので、歓迎しようというのが今の時間。

ということでチーンチーン。と鐘を鳴らしたり声明を唱えたり、古代人が来てるのに法事!といった感もなくはないが、もし実際に古代人がきたらお坊さんで歓待するというのはなるほどそうかもと思わせる説得力があった。

飛行機が近い

はにわの時代に仏教来てたもんな、いや来てなかったか?とか考えてると頭上をゴーゥッと飛行機が通りすぎる。近い。芝山町は成田空港に近いうえに多くの航路が頭上にあるらしくて、バンバン飛行機が通っていく。目の前に古代人、お坊さん。頭上に飛行機がゴーッ。盆と正月がいっぺんに来たようなものか。いや、盆しか合ってないか。


古代人が子供の頭をそっとなで
よしっ。とりあえず全部ガッツポーズしてくことにした。

すんごい近い距離で写真を撮らせてくれたりするが、けっこう恥ずかしかったりもする。

途中の民家に人だかりができてるなと思ったら
古代人の長を囲んでお食事会

なぜか鮭の肉片をもらった

古代人に鮭をもらった

メイン会場に戻る途中の古めかしい家に人が集まっていた。寄ってみると古代人と祭りのえらいさんたちが会食をしていた。

「この中で、鮭をつかまえるところを生で見たことがある方はいらっしゃいますかな?」と国造さん。すごいぞ、質問までなかなか堂に入っている。もしかしたら本当の古代人かもしれない!いや、本当の古代人だったらどうしよう!…あ!どうしよう!

と古代人っぷりに感動してたら「みなさんもどうぞ」と鮭をもらった。民家に入っていったら古代人がいて、なぜか鮭の身を手ににぎりしめて出てきた。わかりにくい展開だが、すごい美味い鮭だったので感動にまみれてどうでもよくなった。


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