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土曜ワイド工場
 
湯たんぽを水筒としてピクニックに持っていく

抱いたり乗ってみたり

前ページのようなことをやってるうちに日が暮れてかなり寒くなってきた。気温はたぶん二桁あるかないかだろう。この時期の日の落ち方はとても早い。暖をとりたい。

そういうときこそ湯たんぽ。


もうお前を離さない。

ああ温かい。温かいがこの見た目はどうだろう。なんだか一時も湯たんぽを離せないものすごい寒がりのようだ。そんなに寒いならもう帰れ。

ところで湯たんぽといえば足を温めるものなんだから、抱くよりもこうするのが一番温まるんじゃないか。


乗りました。

ああこれは全然温かくない。足の裏が温かいだけでそれ以外全てが寒い。全寒足熱である。それは身体に悪い。


縮こまってみても事態は改善しない。

 

おじさん登場

なんてことをやってると、前を通ったおじさんから声をかけられた。

おじさん「こんにちは」
小柳「あどうもこんにちは(不明瞭に)」
おじさん「なにやってるの?」
小柳「いやちょっと仕事半分趣味半分みたいなことを」
おじさん「ふーんいまどき珍しい湯たんぽだね」

どうやらおじさんはここのボランティアガイドの方らしい。とても気さくでいい人で、やってることを怪しまれたとかではないらしく一安心。

少し会話してやってることをある程度理解して頂いたところで、せっかくだからと写真をお願いしてみた。


小柳:

あ、良ければ記事用に写真撮らせていただいてもいいですか
おじさん: わたし?ああいいよ
小柳: ありがとうございます。あ、あと顔とかネットで出ても大丈夫ですか
おじさん: ええそりゃわたしは別に悪いことして追われてるワケじゃないから構いませんよ

実に気骨溢れる方である。じゃあ湯たんぽを持っていただいた写真を・・・


おじさん: これでいいかい

「これでいいかい」

と誰もそんな指示してないのにやけにかっこいいポーズで静止していた。

なんだろうこのまま湯たんぽのCMに出来そうなキマリ具合。


笑った写真も撮らせてください。とお願いしたらとても控えめに笑ってくださいました。

湯たんぽは温かくなかったけど

最後にちょっと脱線したが、結論として湯たんぽを水筒代わりに使うのは厳しい。家ではあんなに熱いのに外に出すと1時間ぐらいで素手で持てるぐらいまで一気に冷めた。熱伝導率とかがあるのかもしれない。

なにより重いし。歩くたびにタップンタップン音がするものは持ち歩くべきじゃない。

しかしそんな湯たんぽを持っていったことで、最後におじさんと交流することが出来た。これは湯たんぽの温かさの代わりに、人の温かさに触れることが出来たと言えるのではないだろうか。

なんて恥ずかしいことを書いてしまい、いまウワーってなってます。

芝生の養育という使い道もあります。

 
 
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