いざ果ての地へ
ランドマークタワーから見えたあの半島。調べてみたら横須賀市観音崎のあたりだった。なんというか、意外と現実的な場所だ。天候や空気のよごれなんかでも視界は遮られてしまうのだろう。
とはいえ直線距離で20キロ以上あるわけで、ここはさすがに電車で行くことにした。電車は僕が通勤に使っている赤い電車だ。会社へ行くのと同じ電車で(方向は違うけど)果ての世界へ行けるなんてワンダーですね。
「果ての地」にあったもの
果ての駅は思っていたほど果てな感じがしなかった。そりゃそうだ、果てとして見ているのはランドマークタワーから見た僕だけなのだから。
ランドマークタワーから見えていた場所はどこにあるのだろうか。
「果て」のお琴教室。
ランドマークタワーから見えていたのは半島の海側の景色だったはず。潮の香りを頼りに(実際は地図を頼りに)一路海へと向かった。
果ての海に到着した。抜けるような青空が印象的だ。
さてここが果てである所以が見つかるだろうか。北寄りの方向をよくよく見ると、対岸に小さな突起が見える。もしかしてもしかすると・・
やはりそうだ、ここからもランドマークタワーがぎりぎり見えるのだ。やはりあちらから見えていた視界の限界はこのあたりだった。
ものすごい遠くに半分かすんで建っている。
ということで視界の果てに到着したと認定。あの高さの場所からぎりぎり見えていた所に自分が今立っている、その事実が僕をジャンプに駆り立てた。
ではさらにこの先、つまりランドマークタワーから見える視界の先には何があるのか。滝か。滝なのか。
期待を胸に内陸へ向かって歩いてみた。
その先はどうなっているのか
果ての海岸から少し陸側へ移動すると道沿いにヤシの木が生えていてハワイみたいだった。車通りが結構激しいので日本車を見る度に現実に戻されるが、青い空とヤシの木が生えた広い道、これだけ見るとやはりここはハワイかと勘違いしてしまう。
ここで写真を撮ったら「ハワイ行ってきました」って自慢できるんじゃないか。
そう思い最初にポーズをきめて撮った写真は全くハワイっぽくなかった。なぜだ。
そこで服を脱いでみたらみごとにハワイっぽくなった。若干アングルが変わってしまっているのは一人で三脚で撮影しているから。
撮影に同行が必要なときにはだいたい工藤さんにお願いしているのだが、今回は風邪をひいて辛そうだったので「裸でハワイみたいな写真撮るから横須賀まで来てくれ」とは言い難かったのだ。
もしかしたら別にここでなくても晴れた日に外で服脱いで写真を撮るとハワイっぽいのかもしれないが、そもそもハワイに行ったことがないので突き詰めるのはやめる。
そうそう、本題だ。ランドマークタワーから見えた視界のさらにその向こう側、そこには団地があった。ふつー。ハワイっぽい果ての地にも普通の暮らしがあるのだ。
近くても果て、行ってみてください
見えたところまで実際に行ってみると、そこにある暮らしがなにか特別に見えてくるから不思議だ。そしてさらにその先にも普通の暮らしが広がっていて、またその先にもずっとずっと繋がっている。これを繰り返していけばいつかぐるっとまわって最初にいたところまで戻ってこれるのではないか。
確かにそうかもしれないですが、そういうことは老後にでも個人的にやろうと思います。
ハワイで食べたおにぎりはおいしかったです。