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ロマンの木曜日
 
ボールペンに翼をつけて飛ばしたい

さらに改良

いちおうボールペンを飛行機にして飛ばすことは成功したものの、できればもっと真っすぐ飛ぶようにしたい。というわけで、河原でできる範囲で改良してみます。

プリントアウトして持ってきたウィキペディアの飛行機に関するページを見ながら、改良点を探します。えーと、機体の安定感を増すには…。


こんなこともあろうかとプリントアウトしてきた これか、上反角!

どうやら胴体の軽量化と、上反角と言って翼をやや上向きにすることが効果的なようです。

胴体の軽量化のためには、この飛行機が「ボールペン」であるただひとつの要素、インクとペン先を外すことにしました。これでこの機体は「ボールペンの筒」になりましたが、さらなる安定飛行のためには仕方ありません。その後何度か飛ばすうち、さらに軽くするため前後のキャップも外すことに。

また、主翼は若干上向きにしてガムテープで固定しました。角度は勘です。


インクとペン先を抜いて単なる筒に 主翼をやや上向きにすると安定が増すらしい
ガムテが不格好だが仕方ない 高くまで舞い上がってから落下して突き刺さった

軽量化したことによって翼の効果が増したのか、2号機はさらに高くまで舞い上がるようになりました。しかし夕方になって風が出てきたため、きりもみで落下し柔らかい地面に突き刺さりました。

風さえなければ安定して飛べそうな手応えがあるだけに、いつか屋内の広い場所で飛ばしてみたいと思います。


ほかのものも飛行機に

何となくですが飛行機を作るコツが分かったような気がします。せっかくなので、ボールペン以外のものも飛ぶのかどうか調べてみましょう。

そう思って、家を出るときに目に入ったものをいくつか持ってきてみました。まずはつい先日まで使っていた歯ブラシ。飛行機とは似ても似つかない外観ですが、軽量で棒状のものはこれしか思いつきませんでした。

しかし、実際に翼をつけてみると何となく飛行機に見えてしまうから不思議です。


ふつうの歯ブラシが F-24デンターに

こんなの飛ぶわけない、となかば諦めていましたが、重心を計りつつ注意深く主翼の位置を調整すると、ある場所でついに!

歯ブラシが飛びました!


あまりの驚きに叫んでしまった

ひとりで飛ばしながら撮影しているため、分かりづらい動画で本当にもどかしいです。投げた瞬間、翼のついた歯ブラシはふわっと浮き上がって、十数メートル先まで滑るように飛んで行きました。

恐らく、歯ブラシが飛ぶ映像も世界初なのではないかと思います!


おや、飛行機 …にそっくりの歯ブラシだ!

ボールペンと歯ブラシが飛べば、もうあとは翼さえつければ何でも飛ぶんじゃないでしょうか。続いての飛行機候補はこれです。


一気に難易度ジャンプアップ SDジャンボジェットといったルックス

もちろん中身は空ですが、せめて500ml缶にするべきでした。重さはもちろん重心の高さと全長の短さ、空気抵抗の多さといった要素が分厚い壁となって立ちはだかり、どんなに主翼を微妙に調整してもバランスを取れず、風を捉えることはできませんでした。


まるでゴミを投げ捨てているよう

やっぱりダメか。

ではもう少し長くて重心の低いものはどうでしょうか。これが飛んだらもう僕は飛行機界を引退してもいいと思って持ってきたのですが。


さっき使い終わったばかりのアイボンのボトル さすがに小さい翼では飛ばないと思って長い羽を用意

河原に来る前に使い終わったばかりのアイボンのボトルが、夕日に向かって飛んだら滑稽だと思いませんか。これをぜひ飛ばしたい思って、家を出る直前に今までの2倍の長さの主翼を作りました。中には細いストローを入れて強度を増してあります。


確かにやっつけだけどさあ

ある程度予想していたものの、まったく飛ぶ気配もなく墜落した上に羽がもげてバラバラになる光景はショックです。地面に激突した衝撃で、ストローを入れて補強した主翼は折れてしまいました。


夕日に向かって飛べ! 墜落の衝撃で主翼が折れた

悔しい。どうにかしてこれを飛ばすことはできないでしょうか。

そうだ、実績のある飛行機と合体させたらどうだろう。


逆だけどスペースシャトルを運ぶ飛行機みたいだ こちらはかなり危険なシルエット

反則は承知で、とぶとぶプレーンに搭載して飛ばしてみることにしました。いちおう重心は合わせたし、とぶとぶプレーン単体では安定していたので何とか飛んでくれるかなと期待したのですが。


完全に許容量を越えてました

アイボンのボトルも、300ml缶も、とぶとぶプレーンをもってしても飛ばすことはできませんでした。

あーあ、歯ブラシでやめておけばよかった。でも翼が風を捉えたときの快感は病みつきになりそうなので、いつかまた飛ばすことにチャレンジしたいと思います。

夢中になりました

まさか飛ぶとは思っていなかった歯ブラシが飛んだとき、「何かに羽をつけて飛ばす」という行為に完全にハマりました。

結局のところ航空工学や流体力学的な知識はまったくないのですが、割とフィーリングで楽しめる遊びではないかと思います。とりあえず僕の当面の目標は1.5リットルのペットボトルを飛ばすことに決めました。

久しぶりに日が暮れるまで遊びました

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