ふつうのお店です

池袋西口、ロサ会館の裏側にある「村さ来」池袋西口店。ここにもサソリがある。

全く普通の店構えである。サソリを出す店とは思えない（なにしろ「村さ来」だ）。外にサソリありますとも書いてない。もしかして店を間違ってしまったのでは？と思って入ってみるが店内も普通だった。

しかし壁に楽しげなメニューを発見。

ちりばめられた動物のカットがかわいい。ちょっとした案内に動物のカットをちりばめたりすることってありますよね。だがこの場合、これらのイラストは埋め草的なカットではなく、意味があるのだ。食材なのである。

人気メニューはすべて１品ずつ頼んでみることにした。しかし（肝心の）サソリが書いてない。やめちゃったのか？

店長に聞いてみるとサソリはあるけどメニューに書いてないとのこと。直接お客さんに「サソリもありますよ」と言うそうだ。僕がそうされたら絶対に頼むだろう。なるほど！ じゃあサソリもください。

まずはサソリ

体長2センチほど。レモンも添えられてすっかり唐揚げである。

「唐揚げにレモンかけちゃっていいですか」というセリフはなんども聞いたり言ったことがあったが、ここでは「サソリにレモンかけていいですか？」と言えるのだ。秘密の扉が開きそうな文章である。サソリにレモン。

食感、味ともに小エビの唐揚げを想像してもらえればそんなに間違ってないと思う。

ただ、ときどき肥えたサソリがいて、それはあんまりエビではない。サソリが暮らした乾いた大地が脳裏に浮かんでくる味である。

サソリは楽しい

説明が遅れたが、今回は4名で食べに行っている。べつやく（木曜日担当ライター）、藤原（火曜日担当ライター）、編集部から石川、そして僕の4名である。

僕が撮った写真のほとんどが口からサソリがはみ出している瞬間を狙っていた。僕の興奮ぶりがよく分かる。僕以外がうつむきがちなのは偶然そういうところを撮ってしまったものだと思いたい。

どんなひとが食べているのか店長に聞くと、上司と部下で飲みに来て上司がこっそり頼んだり、「イヤー」と言いながら食べる女性同士のお客さんもいるとのこと。

みんなバラエティ番組みたいなことをやりたいのだ（含む僕）。