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フェティッシュの火曜日
 
カウンタック・ラーメンを探せ!

カウンタックっておいしいのかな…

 当サイトの投稿コーナー、「ちょっと見てきて」にこんな投稿があった。「カウンタック・ラーメンを見てきてほしい」。

 カウンタック・ラーメンとは、読んで字のごとく、具材としてカウンタックが入ったラーメンのことだ。嘘だ。店内にカウンタックのある中華料理屋だ。中華料理屋ときてカウンタック。しかも店内に。僕はこの投稿がずっと気になっていたのだけれども、今年3月の投稿以降、だれも見てきてくれた人はいない。ここはもう、僕が立ち上がるしかない。

 ついでに、その近くにある「見てきて」をいくつか見てきた。「見てきて」がいざなう魅惑の旅、はじまります。

(text by 石川 大樹



名鉄・国府宮駅

カウンタック・ラーメンとは

 「見てきて」にはこう書かれている。

20年位前、稲沢に住んでいたときに行ったお店。国府宮神社の向いあたりにあった中華料理屋さん。店内(!)にランボルギーニ・カウンタックがデデーンと飾ってありました。仲間内では 「カウンタック・ラーメン」と呼ばれてましたがいまでも営業してますか?−ちょっと見てきて:カウンタックのある中華料理屋

 ちなみにカウンタックというのはスポーツカーだ。こんなかっこうをしている。これが中華料理屋の店内にある様子を想像してみてほしい。…想像できました?僕は無理でした。こんなでかいの、どうやって置けばいいんだよ。狭くてイス引けなくなっちゃうよ。そもそもドア通らないよ。どうやって入れたんだよ。

 想像で楽しむにはどうも突飛すぎる、このカウンタックラーメン。この目で確かめるしかない。


場所はこのへん

いってきまーす

 

 

とちゅうで中華料理屋を見つけたが、カウンタックはなし

 というものの、投稿者のまささんの記憶はちょっと曖昧で、投稿された地図にはかなり大きな円が描かれている。投稿の時に「だいたいこのへん」を選ぶと、こんなふうに大きな円になるのだ。ならばと思い、ネットで検索してもカウンタックラーメンについて詳細情報は得られなかった。残る手段は自分の脚。地道に探すのみだ。

 ひとまず、まささんの挙げていた目印、国府宮神社を目指すことにする。

 駅から10分も歩かないうちに、砂利敷きの参道に出た。ここをまっすぐ行けば神社までは行き着くはずだ。

 


すぐに参道に到着

記念写真

 

 

太鼓の音がすると思ったら、中ではなにか祈祷が行われていた

そんなにすぐには見つかりません

 まあ覚悟はしていたけれども、案の定、神社の向かいに中華料理屋はなかった。まあそんなもんですよね。

 ちなみに神社の向かいにあったのは、団子屋さんであった。横には郵便配達の赤い原付が止まっている。嫌な予感。まさか、投稿者の記憶違いでは。中華料理屋ではなく団子屋、店内ではなく店の横、カウンタックではなく郵便配達車、カウンタック・ラーメンではなく、郵便配達・団子屋の間違いなのでは…。

 いくらなんでも間違えすぎなので、全くそんな心配はせず、団子でもたべながら一休みすることにした。


カウンタック・ラーメンが見つかりますように(10円)

これが向かいの団子屋

 

 

お団子おいしかったです

団子屋は仮の姿。情報屋のおばちゃん

おばちゃん情報を元に描いた地図

情報屋、現る

 街角にいる靴磨きや易者のおっちゃんが実は情報屋で、刑事である主人公が合言葉を言うと、どこからか仕入れてきた情報をこっそり教えてくれる。そんな設定は見覚えがあるけれども、まさかこんなところに情報屋が潜んでいるとは思わなかった。団子屋のおばちゃんだ。

 僕が合言葉を言うと、まだ質問してもいないのに、団子屋のおばちゃんはカウンタック・ラーメンの情報を語り始めた。(ちなみに合い言葉は「カウンタックが店内にある中華料理屋を知りませんか?」だった。)

 えーと、ひねって書いたところ話がわかりにくくなったので平たく説明し直すと、団子屋のおばちゃんがカウンタック・ラーメンのことを知っていたのだ。みたらし団子を片手におばちゃんに聞いた話、まとめるとこんな内容だった。

  • おばちゃんもよく行っていた
  • 確かにドアが上に開く車が店内にあった
  • 市民病院の前にあるため、病院帰りに寄るのにちょうどよく、かなりはやっていた
  • 一時期は近所に支店も出していた
  • 3〜4年くらい前?に閉店した
  • 牛乳屋の隣。いまでも牛乳屋は残っているので、そこに行けばくわしい話を聞けるだろう

 なんと、おばちゃんは店の常連さんだったのだ。しかし残念ながら店はなくなってしまっているようす。まあ、ネットに情報がなかった時点で覚悟はしていたのだけど。

 とはいえ、有力情報を掴んだ喜びで、落胆どころかちょっとテンション上がり気味だ。普段の取材だったら店がない時点でおしまいなのだけれども、ちょっと見てきてなら「なかった」でも貴重な情報になりうる。どんな結果でも無駄足にはならない。手前味噌ですが、いいコーナーですね。

 さっそく店のあった場所を見に行こう。場所もおばちゃんが細かく教えてくれた。神社の参道を戻って、そのまままっすぐ。橋をわたって3、4軒目くらいのところだそうだ。となりの牛乳屋が目印。ここから徒歩5分くらいのところ。

 僕はおばちゃんに情報料(というか団子代)の60円を渡すと、足取りも軽く歩き出した。

 


カウンタック・ラーメン、獲ったな…


 

 
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