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ひらめきの月曜日
 
じゃがいもはさつまいもになるか

さつまいもだ

さつまいもだよ


できちゃいましたよー!

さつまいも、できました

皮があわいピンクなのがやけにファンシーでおもちゃっみたいだが、逆にそこが子どもの想像っぽい。思いのほかうまくいってしまった。無言で眺める2分間。

味は当然変わらないのだが、皮がパリッとするので本物の焼き芋を食べているときのような食感になった(私は皮ごとさつまいもを食べます)。でも、味はじゃがいも。甘いじゃがいも。

総合的には何か別のおいしいお菓子という感じだろうか。そういえば、こんなふうにさつまいもを模して作ったお菓子、食べたことある(と思っていたら、北海道出身の編集部工藤さんがそれは「わかさいも」では、と教えてくれた。そうそう、これです!)。


本物とならべると 余計におもちゃっぽい やっぱり本物にはかなわない

じゃがいもはさすがにさつまいもにはならなかった。が、新たなお菓子のようなものが上手にできて気持ちの整理はついた。子どものころの私よ、やはりどう転んでも芋の種類は世の中に多くあるようだぞよ。

心が落ち着きはっと目覚めれば、じゃがいもをさつまいもにしようなんてしていた私は何様だ、神様か。楽しかったからいいけど。

続きまして、じゃがいもVSさつまいもの綱引きです

というわけで、引き続きましてじゃがいもとさつまいもの綱引きをお送りしたい。

唐突ですみません。もちろん、じゃがいもとさつまいもの胴体に縄をくくりつけて引き合うというのではない。なんならそれでも愉快そうだが、今回はじゃがいもとさつまいもを同量混ぜたら果たしてどっちの味が強いか、比べてみたいのだ。

上の写真の撮影のためにさつまいもを焼いたので、せっかくだから何かに使ってみたいというわけです。予想としては、甘さのしっかりあるさつまいもの圧勝ではないかと思うのだが、さてどうだろう。


30gづつ厳正に測って かたまりがなくなるまでしっかり混ぜる

勝者は、なんとじゃがいもであった!

全く意外だった。さつまいもは金時を使って、最大限甘みが出るようにオーブンでじっくり焼いたのだ。普通に蒸したじゃがいもより味もはっきりしていて、なんだかハンデをつけないとじゃがいもに悪いんじゃないかとさえ思っていた。

が、結果はじゃがいもの圧勝であった。

ねっとりした食感は完全にポクポクになり、味もじゃがいもの野菜っぽい感じが強いのだ。素朴でどんな料理にも合うじゃがいもだが、味の主張が意外にも強いということが分かった。そりゃおとなしくさつまいもにならないわけだ。

無理やりさつまいもにしようとして申し訳ない。あやまるから、これからも仲良くしてください。じゃがいもくんよ。


以上、おいも大好きという記事でした

子どもの頃とはいえ、さつまいもには申し訳ない誤解をしていたと思う。今回、そんな幼少の思い出を再現しようなどというわがままから砂糖を入れてさつまいもにしてやれという憂き目に会ったじゃがいもにも改めて申し訳ない。

じゃがいもはじゃがいものまま、さつまいもはさつまいものままが一番ということがよくよく分かった。つまり、どちらもとても美味しいので、私はもう変わったことなどせずあとは粛々と日々普通に食べるのみです。

さつまいもみたいなじゃがいも、という噂を聞いて「インカの目覚め」という品種のじゃがいもを買ってみた。確かにさつまいもみたいな色だったけど、味はえぐみも含めて栗っぽかった。うまい

それから、さつまいもの皮として作った生地が余ったので普通に焼いたらマグマみたいになった

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