ちょっとこれは無理だろうと思い引き返そうかと思ったが、ぎりぎり車が通れるような山道をバックで戻るほうがおっかない気もする。
このシチュエーション、自分が小学生低学年の頃、近所の年上グループと一緒に遊ぶためには、1メートルくらいのドブ川をジャンプして飛び越えられることが条件だといわれたことを思い出させる。その時はまんまと落ちたのだが、もしここで車が壊れたら、JAFの人は来てくれるのだろうか。
川の向こうには手を振る人達がいる。もう仕方ない。意を決して、「ごめんなさい!」と誰にあやまっているのかよくわからない叫び声をあげながら、どうにか水しぶきをあげながら川を渡り切る。
続けてよくわからないままに連れてこられた友人の車が、いやいや川を渡る姿を写真に撮りながら、もし私が次の車を買う機会があるとすれば、その時は「最低地上高」が車種選択のキーワードになるなと思った。車にあまり興味はないが、「もし次に車を買うとしたらどれにするか」を考えるのは大好きだ。 |