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ちしきの金曜日
 
ハンコ屋のテンションが高い

商店街などを歩いていていつも気になっていたのが、ハンコ屋のテンションは高すぎるんじゃないか、ということだ。ご覧いただきたい。

大山 顕



■ハンコってそういうものじゃないと思うが


ぼくの言いたいことが分かっていただけたと思う

タイトルを見てピンと来なかった方も、上の写真をご覧いただければぼくの言いたいことが分かっていただけるのではないかと思う。

ど うなんだろう。これ。ハンコって、こういうノリのものだっけ。だってハンコが浮かれた場面で使用されることってないよね。なんか、もっと、こう落ち着いた 厳粛な雰囲気で攻めるべきだと思うのだが。木目調とかで。ぼくのなかではこれは「落ち着いた量販店」と同じぐらいの違和感がある。


夜道を照らすのは、ハンコ屋

そんなはんこはんこ言わなくても分かったから。

基本は丸ゴシックとかポップ体風のフォント。ハンコ屋にあるまじき。

「アルヨ」はサムライじゃなくて謎の中国人のはず

もはやこれが多少落ち着いた佇まいに見える。元は別の店だったように思うがどうだろう。

ガラス面が大きいのにそれをすべてステッカーで埋め尽くす本末転倒っぷりにぐっとくる。それにしても「はんこ」がゲシュタルト崩壊をおこしそうだ。ほんとに、なんでこんなにテンション高いのか。

ガラスの透過性を台無しにするプレイ以外に、いくつか共通点があることに気づくだろう。

・値段をでかでかと表示
・スピードを強調
・はんこ以外に名刺など印刷業務もアッピール
・色づかいは赤と黄色中心

そう、最後の点に関して言えば上にあげたものは全て看板が赤い。そして予想通り、黄色看板系もある。


上記セオリーをきっちり踏襲。そして看板は黄色。

もはやどれが看板か分からない。そもそもデジタル時代にはんこが必要ってのがおかしい。「明るいはんこ屋」て、この店構えで暗かったらどうかと思う。

なんと、閉店してもテンション高い。そして「本物の専門店」「21世紀の専門店」とあくまで専門店であることを強調。

そして最後に興味深いはんこ屋の、いわばアルバイトを見つけたのでご紹介しよう。


はんこ屋がいちご練乳とはどういうことか。赤つながりか。

これは夏の花火大会会場への沿道にあったはんこ屋。大規模な花火大会の場合、周辺の店や一般住宅までが屋台に早変わりするが、このとおりはんこ屋も一時的に業態変更。手慣れたポップはさすがである。

あと、赤と黄色を中心にしたカラーリングをずっと見ていたら、なんかこういうのどこかで見たことがあるなー、と感じるんだけどなんだっけ。


あ。

■今後も継続的に収集していこうと思います

はんこ屋のテンションがなぜ高いのか、いつ誰が最初にテンション上げたのか、そしてマーケティング的に意味がほんとにあるのか、など謎は尽きない。引き続き収集していこうと思います。

あと、デイリーがテンション高くないことからするに、はんこ屋も内部はそんなにテンション高くないのかもしれません。 

これが慎ましく見えます。

 
 
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