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ちしきの金曜日
 
浮かれ電飾を鑑賞する:名古屋編

■「よそはよそ、うちはうち」仮説


やはりここにもいたか!かなりの浮かれ物件。

しかしご近所さんは追随せず。

上はご覧の通り、かなりの浮かれレベルを誇る作品。やはりここ名古屋にもいたか。というか、「ここがくさいぜ」ってカンで訪れてこれだけのもの見つけるぼくってすごくない?ねえ、すごくない?いや、それだけ一般的なものだってことに過ぎないのかな。

で、問題はこれだけのものでありながら周囲は我関せずだ、という点だ。前のページ中盤でふれた「浮かれ電飾地帯がない」というのは、これだ。浮かれ電飾鑑賞界においては「一匹いたら十匹いると思え」というのが定石なのが、ここでは一軒見つけたからといってそのまわりにたくさん見られるかというと、そういうことはない。われわれにとってはなかなか厳しい土地である。

そして、これは第二の仮説だが、名古屋では「よそはよそ、うちはうち」なのではないか。同調圧力が働かないというか、あるいは「隣がやってるものの真似なんぞするものか」という感じか。

まあ、あしかけ5年にわたって鑑賞し続けているとはいえ、ぼくの見てきた浮かれ電飾街のサンプル数などたかがしれている。したがって一般論としてまでは言えないが、仮説として提出したい。名古屋浮かれ電飾の特徴は「よそはよそ、うちはうち」である、と。

 

■最後にすごい浮かれ


少ないアイテム数ながら効果的にあしらった浮かれ上級編。

さいごに今回見つけたもののなかでもっとも浮かれたものをご紹介しよう。上のものもなかなかだが、次のはすごいよ。


これを見たときの胸の高鳴りをご想像いただけるだろうか。

真っ暗な住宅街。見知らぬ土地で一人きり。歩けば飼い犬にほえられる。師走の風は冷たい。

毎年「なにやってるんだろう、ぼく」と思うのだが、今回は特にそうだった。名古屋の「よそはよそ、うちはうち」が取材を困難にさせるからだ。

そんなとき、上の光景を目にした。この衝撃をご想像いただけるだろうか。なにあれ。


いやー、浮かれとりますなあ。

比喩でも何でもなく、声を出して笑ってしまった。これは浮かれとる。すばらしい。


ガレージはこんなぐあい。クルマは外に停めてありました。

たくさんの浮かれ物件を収集するのが目的だが、たったひとつのウルトラ物件ですべてが報われることもある。ありがとう、名古屋。

■来年はどこへいこうかな

ライフワークの様相を呈してきたこの「浮かれ電飾鑑賞」。来年も行きます。おすすめをご存じでしたら教えてください。あ、兵庫のワシントン村に行かなきゃ。すごいらしいね、あそこ。


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