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年末年始とくべつ企画
 
年末スペシャル時代劇『江戸無血開城』


10本目は石川くんがみんなに天狗のことをご報告。あと3本。

〜撮影にいたるまで〜

撮影初日をむかえる。やることが多すぎて身の回りのおもしろに気づけない。


こんなに音声(藤原)さんがおもしろいのに当日は触れず

初日終了

晴れた。雨だったらこの企画はポシャッていたので、晴れてよかった。もしかしたら泣きながら撮ったかもしれないがそんな根性もなかっただろう。ただ晴れた冬の朝は寒い。山の中だから寒さもひとしおでみんな見るからに極限の二文字が近い。

こちらとしても余裕がない。こんな長いのをスケジュール組んで撮ったことがないので、てんやわんやだった。絵コンテの必要性も身にしみた。そんなもの要るのか?と思うけど世の中にあるものは大体ほんとに必要。力強く思った。

撮影はとにかくスケジュール優先で無事終了できた。今まで背負い込んできたものの半分が降りた。帰りの車中で住さんが女性タレントの訃報について大騒ぎしていた。一体何があったのか、と思うほどで、この住さん大騒ぎ事件のことを僕は一生覚えているのだろう、と思わせる何かがあった。


〜撮影現場から〜

初日の午後の山道。石川くん一人芝居のあと。足場が悪くすっころびまくった。


着物の柄で遊ぶのは現場のアイデア

その場で生まれるものがあるとうれしい

もう、追い込まれまくってそれどころではないのだけれども、やはりポッと何か現場で生まれてくると、ああ、いいもん見たな、という気にさせられる。つかの間であるけれど。

石川一人芝居のときに「着物の柄と天狗を間違えてくれ」とその場で適当な注文を出していたのだが、この山道のシーンでもそれを知らない林さんから「着物の柄が移動する遊びをしたらどうだ?」という柄つながりのよくわからない演出が生まれて小さく無駄な奇跡にうれしくなった。しかしやっぱりそれどころではない。何が、かはわからないが、それどころではないのだ。

 

 

 
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