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ちしきの金曜日
 
やっぱりアパートがかわいい

昨年、「絶滅危惧種アパート」という記事を書いた。日本に住んでいる人の多くが「ああ、あれね」と思い起こすであろう「いかにもアパート」な建築物を愛でる記事であった。かわいいよねえ、アパート。住みたいかどうかは別として。

今回はその第二弾です。

大山 顕



■ぜんぜん絶滅危惧種じゃないけど

ぼく自身はアパートに住んだことはない。なのに、なんだかぐっとくるアパート建築。登るときの「カンカンカン」ていう音がなんだか愛おしい鉄の階段、せいぜい二階建て、いざとなったら燃えやすそうな建材。かように「アパートらしい」要素を挙げれば挙げるほど、ぐっとくる理由が分からなくなるが、偏愛とはそういうものだと思う。最近ぼくはあきらめたよ、好きな理由を探るのは。

こういう「いかにもアパート」なアパートはおそらく今後新しく作られることはないと思うので、こりゃ絶滅危惧種に違いないと思って前回の記事を書いた。しかしどっこい、ぜんぜん絶滅危惧種じゃない。というのは、たしかに今後こういうザ・アパートは作られはしないが、現在存在する数が尋常じゃないのだ。いやになるほどいくらでもある。いや、いやにはならないけど。

前回の記事を書いたあとも、街で見かけるたびに撮りためたザ・アパートの一部をご覧いただきたい。そう、ぼくは撮りためたのよ。そういう人間なので。だってかわいいからしょうがない。

前回記事で「確かにアパートぐっとくるよね」と思わなかった方は今回のこの記事はスルーしてください。すまん。以降アパートしか出てこないんで。 

 

■需要を無視してどーんとアパートの数々

そういうわけで、ぼくがぐっときたアパートの数々をご覧ください。画像をクリックすると無駄に大きめの画像と、鑑賞ポイント解説をご覧いただけます。

 

■なんだか、すまん 

いつにも増して誰に向けて情報発信しているんだか不明なテーマで申し訳ない。でもさ、前回のアパート記事で「わたしも実はアパートにぐっときてた」っていう人、いたよ。数人だけど。

建築のクオリティ的には決して「社会資本」とは呼べないであろうアパート建築。でも実際にはここ数十年、確実に安価に単身者の住宅を提供する使命を果たしてきたはず。その成果を讃えたい。そこらへんもくんで、この記事もアリ、としていただきたい。 


 
 
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