東京電力のオフィスビル
ゆりかもめ新豊洲のすぐ隣にある、東京電力のオフィスビルのエレベーター。メーカー不明。ガラス張りでオシャレなエレベーターである。
これまでのエレベーターとは少しエレベーター自体の構造が違い、巻上機が床下に置かれていた。
(1)角にたくさんの缶がまとめられている。オイル缶に加え、一部はペンキの付着が見られるため、ペンキ缶と思われる。小さな缶はいくつかまとめて紙が巻かれている。整理のためか、一緒に使用するためにまとめられているのかは不明。
(2)ほとんどのエレベーターに置かれている脚立だが、ここでは脚立ではなく踏み台が置かれている。作業箇所の高さの違いなのか、それともメンテナンス会社の方針によるものなのか。
(3)缶がまとめ置きされているスペースの上には、照明器具が引っ掛けられていた。
雑然とした舞台裏
巻き上げ機が床下の大きな面積を占めている上、缶の多さ、そして踏み台の存在感も手伝って、ずいぶん雑然とした印象を受ける。エレベーター自体はガラス張りのスタイリッシュなデザインであり、それとのギャップが「舞台裏」感を強調してくる。
やはり気になるのは缶の多さ。巻き上げ機のメンテナンスにいろいろな種類のオイルや液剤が必要となるのだろうか。ただ単に予備や在庫品のストックということも考えられるが。
お台場、メディアージュ1
お台場、メディアージュの1F〜3Fを結ぶエレベーター。メーカー不明。
こちらもガラス張りで、スタイリッシュなエレベーターだ。
(1)隅に置かれた缶。おそらくオイル。
(2)エレベーターに乗り込む際、隙間から落ちたと思われるパンフレット。同エレベーター内に2枚確認できた。
(3)機械の一部からオイルが垂れており、それを受け止めるためのトレイが置かれている。中を覗き込める位置から遠く、細部まで見ることができなかったが、オイル意外になにか金属片のようなものが入っているようにも見える。
(4)照明。いつ点灯するのかは不明。
エレベーターのライトアップ?
ここで特徴的なのは照明だ。これまで見てきた床下にも作業用の電灯はあったが、この照明は明らかに用途が違う。床下に据え付けられており、エレベーター自体を照らす方向を向いている。ライトアップ用の照明と思われるが、はたしてエレベーターの内部(といっても人間の乗るカゴの中ではない)をライトアップすることなどあるのだろうか。
お台場、メディアージュ2
同じくお台場のメディアージュ、こちらは3F〜6Fを結ぶエレベーター。メーカー不明。
(1)オイル缶と思われる缶。プラスチックの蓋からは黒いチューブが伸びているが、どこへつながっているのかは確認することができない。
(2)こちらにもオイル受けのトレイがある。先ほどのエレベーターよりは近くで見ることができたが、特に金属片などが入れられている様子はない。
自動給油システム疑惑
一つ前のエレベーターと同じ建物だが、こちらの方が格段にシンプルだ。
ここでひとつ、考えられることがある。オイル缶からチューブが伸びていることと、オイルの受け皿の関係だ。もしかしたら、このエレベーターには自動給油の仕組みがあるのではないだろうか。それなら機械が多めに給油してしまった場合の対策として、オイル受けの皿が置かれているのも納得がいく。ちなみに先ほど紹介したもうひとつのメディアージュのエレベーターでも、オイル缶からチューブ&オイル受け皿の組み合わせが見られる。
撮影の苦労
ここで少し休憩して、撮影の苦労話を。エレベーターはどこにでもあるようだが、その床下を見るのは実はあまり簡単じゃない。エレベーターの中は、基本的に真っ暗だからだ。
見るだけなら暗闇でも目を凝らせば何とかなるが、写真となるとそうもいかない。フラッシュを炊いたりいろいろ試行錯誤してみたけど、結局暗いところではうまく撮影できなかった。
フラッシュを炊いても、ガラス面がピカッと
ガラス張りエレベーターを探せ
それでは今回の写真はどうやって撮影したかというと、壁がガラス張りになっているエレベーターを探して撮影した。日光で中までよく見えるからだ。
それでも、写真ではガラスのこちら側がけっこう反射している。ここまでの写真を見返すと、反射の像だけで、僕がチェックのコートを着て白いスニーカーをはいていることがわかってしまうと思う。
これはうまくいかない
フェイントもあり
ガラス張りのエレベーターを発見!とおもって喜んで近づいても、一筋縄では行かないこともある。
でも床下のある地下は壁だったり、
うわーん
実は今回の記事でゆりかもめ沿線のエレベーターが多いのは、ゆりかもめにガラス張りのエレベーターが多かったからだ。
エレベーターなんてどこにでもあるよね、と思っていたら、床下観察向きのエレベーターは実は稀少。意外に足を使う取材になってしまった。