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見てきてジャーニー
 
はじめての大阪散策 見てきてジャーニー・大阪編

大阪は八尾市周辺を見て回ります

私事で非常に恐縮なのだけれども、昨年末に引っ越した。東京から大阪へという大移動。

日程に余裕が無かったため、引越は非常に慌しかった。大晦日に大阪へとやってきて、元旦の朝からエアコンと天井ライトを揃えに家電量販店へと飛び込む始末。

その後もすぐに仕事が始まり、新居周辺のことについては未知のままだ。せっかく新しい町に引っ越してきたのだから、最低限の土地鑑ぐらいは付けておきたいところ。

とりあえず、町の周りをうろついてみることとしよう。町をうろつくといえば……そう、「ちょっと見てきて」だ。

(text by 木村 岳人

見てきてジャーニーとは?
「ちょっと見てきて」のなかで、なかなか見てきてくれないところを、デイリーポータルZのライター陣が旅をしながら見てくる企画です。

 

どんよりどよどよ曇り空。そんな事などなんのその

スタートは八尾南駅

スタート地点は大阪市営地下鉄の終着駅、八尾南駅。この駅は大阪市の南東隣にある八尾市の南部に位置している。ここを拠点として、まだ誰も見てきていない見てきて物件を回ることにしよう。

さっそく「ちょっと見てきて」で大阪府を検索してみると……おぉ、かなりの量が見つかった。その中でも八尾南に程近い、手ごろな物件を探してみる。

そうして、見つかったのがこの見てきて。


見てきて!投稿
[大阪府] 高鷲駅前 (2008.12.29)
投稿者 ゆずっこ さん
どんなところ?

10年ほど前に高鷲駅近くに住んでいました。高鷲駅前にあった本屋さん、たこ焼き屋さん、コンビニみたいな酒屋さんは今でもありますか?今どうなっているか見てきてくれるとうれしいです。(画像もあればうれしいです。)

だいたいの住所 大阪府羽曳野市高鷲1丁目2

>> 「見てきて」ページはこちら


まず一件目は、近鉄南大阪線高鷲駅の駅前光景を見てきてほしいというものだ。10年前と比べ、高鷲駅前がどのように変わっているか、それを見に行きたい。

八尾南駅から高鷲駅までの距離は、まぁ4kmぐらいだろうか。歩くにはちょっと厳しい距離である。しかしながら、電車で八尾南駅から高鷲駅まで行くには、一度大阪市内に出て乗り換えるという大迂回が必要となる。

それではどうするか。これを使おう。


文明の利器、自転車登場 それでは、行ってきます

東京から持ってきた自転車だ。引越しの際、捨てるかどうか迷った挙句、結局持ってきたボロ自転車である。名前は「喜連瓜破(きれうりわり)号」。さっき名づけた。

喜連瓜破とは、地下鉄谷町線の駅の名前だ。その必殺技みたいな語感が気に入ったので、名付けてみた。ただのおんぼろママチャリも、喜連瓜破号として改めて見てみると、どことなくカッコ良く見える……ような気がする。


古墳の見える風景 とれたてピチピチはカニ料理じゃなったのか

ところで、高鷲駅のある羽曳野市やその隣の藤井寺市には、巨大な古墳が密集している古市古墳群がある。巨大古墳といえば、日本一でかい大仙陵古墳(仁徳天皇陵)のある堺市の百舌鳥古墳群が有名だが、この古市古墳群は二番目にでかい誉田御廟山古墳があるなど、実は百舌鳥古墳群にも負けない古墳群だったりする。

道路沿いからもいくつかの古墳を見ることができ、古いものが好きな私としてはそれらが目に入るたびにワクワクしてしまう。我ながら、良いところに引っ越してきたものだ。

……と、そうこうしているうちに高鷲駅の近くにまでやってきた。


ここを曲がれば駅前か 高鷲駅に到着。しかし……
これが……駅……前? たこ焼き屋さんどこ?本屋さんどこ?

投稿から勝手に想像した高鷲駅は、もっとごちゃっとした昭和的な感じだと思っていたが、実際は全然違っていた。綺麗に整備、整理された現代的な駅前である。しかしこう見渡す限り、店のようなものは何もない。あるのは生徒たちが元気に走り回る学校だけだ。道路には行き交う人の姿も無い。

ここでふと気が付いた。この駅の反対側にも、駅の入口があるのではないかと。そしてそちらこそが、本当の駅前なのではないかと。私は慌てて引き返し、駅の反対側へと向かう。


線路を越えて反対側へ こちらも小奇麗に整備されてはいる
駅前は広々としているがやはり人手は少ない感じ


先ほどの何も無い北口から回り込んだ反対側の南口。こちらは駅の間口も広く、駅前にもまばらではあるが人が見える。やはり、メインで利用されている入口はこちらのようだ。

しかし、こちらも何て言うか、綺麗に整った駅前である。道路は広々としているが、その分がらんとして若干寂しい印象も受けた。日曜日だからかもしれないが。

肝心のお店であるが、駅から少し離れたところにいくつかあるようだ。さて、10年前にあったたこ焼き屋さんや本屋さん、コンビニのような酒屋さんは今でもまだあるのだろうか。

たこ焼き屋、本屋、酒屋……見当たらない コンビニならあった

う〜ん、いくらキョロキョロ見渡しても、投稿にあったようなお店は見当たらない。コンビニのような酒屋ではなく、コンビニそのものならあるのだが。

しかもこのコンビニ、ローソンプラスという私が今までに見たことが無い形態のローソンだった。通常のコンビニに加え、野菜や果物などを売っているようなので、昔は八百屋だったのかもしれない。ローソンは、私の知らないところで多様化している。


ローソンプラスを越えたところで店は途絶える 歴史が深そうな神社ならあった
四方を開発に脅かされている宮池もあった だいぶ歩いたが、該当の店はナシ

いやはや、ダメだ。見当たらない。駅から少し歩き、西側に入ったところには所には商店街のような一角もあったが、そこは駅前というには遠すぎる場所であるし、念のためチェックしてみてもやはりそれっぽいお店は存在しない。

ここは初心に返り、一度駅まで戻ってみることにしよう。そう思い駅まで引き返すと、駅前の商店を記した看板を見つけた。おぉ、こんな便利なものがあったのか。


たこ焼き屋、酒屋は無いようだが……本屋はあるっぽい! しかし、そこへ行っても別のテナントが入っていて愕然
どうしようもないので、駐輪場のおじいさんに聞いてみた


万策尽きたので人に聞いてみることにした。ふと目の前には駐輪場。その受付には、地元の人なのだろう、だいぶお年を召したおじいさんがいた。

「スミマセン、10年前の駅前について調べているんですが」
「10年前?はぁー10年前ねぇ」
「この高鷲駅の駅前、随分綺麗みたいですけれど、最近整備とかしたんですか?」
「あぁ、3年ほど前にねぇ、道路を広くしたんだよ」
「昔あったお店とかはまだあります?」
「いやぁ、道路を広くした時に建物を全部後ろに下げたからねぇ、移転したり、閉めたところもあるんじゃないかな」

ナルホド、どうやらそういうことらしい。まぁ、建ち並ぶ建物も新しいものばかりだし、なんとなくそうだとは思ったが、綺麗に整備された際に、お店も少なからず移転や閉店などで変わっていたようだ。

ちょっとばかり残念ではあるが、しかしまぁ、これも時の流れというものだろう。


>> 結果は こちら に投稿しました

 

お次は藤井寺のたこ焼き屋さん

最初から少々切ない結果となったが、まぁ、10年もの時が経てば、町は少なからず変わるものだ。その変化をリアルに感じることができただけでも貴重な経験だろう。

さて、続いては高鷲駅前のお隣の駅、藤井寺駅付近の見てきてだ。大阪名物、たこ焼きにまつわる見てきてである。


 

 
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