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ひらめきの月曜日
 
小湊鐵道・第4種踏切めぐり

●シンプルになっていく順・踏切レビュー

  始発駅から近いところですぐに見つかった第4種踏切だが、もちろんそうした踏切ばかりというわけではない。


第1種の踏切もそこそこあります
ただ、景色はかなりのどか

 大きな道路と交差する踏切はしっかりと警報機・遮断機がある第1種の踏切となっている。踏切としての機能はこちらの方が高いと言っていいのだろうが、今回は第4種を探す旅なのでスルーしよう。

 今回、いろいろな第4種踏切をめぐってみて、そのカテゴリーの中にも違いがあることがわかった。ここから先は、路線に沿って出会った順ではなく、だんだんシンプルになっていく順で紹介したいと思う。

「踏切アリ」との道路標示
うん、確かに踏切っぽさは高い

 まずは第4種の踏切でありながらも、踏切としての存在感が比較的強いものを見ていこう。この踏切、それなりの広さの道路と交差していることもあってか、道路に「踏切アリ」と大きく表示。あまり見たことがないように感じる。

 踏切本体も先のページで紹介した第4種の踏切よりも踏切っぽいだろう。これはおそらく、「踏切警標」(黄色と黒の×印)が備わっているからだろう。


しっかりとした踏切感
きみは十分に踏切だ

 やはり踏切警標があると、遮断機と警報機がなくても踏切度がずいぶん上がる。遠くからの認識性もあるだろう。いずれも道幅がそれなりにあることもあってか、「うん、踏切だね」と自信をもって思うことができる。

えーと、これも踏切と言っていいはずなんだ

 しかし、同じ第4種の踏切でも踏切警標がないと、ぐっと踏切らしさが下がる。これも踏切でいいんだよな、と思わされる。

 黄色と黒の木製柵がなんとか踏切であることを成り立たせようとしている、とでも言えばいいだろうか。ガード下だったり道幅も狭かったりと、どこかに迷い込んでしまったような気分にもなる。


まだ踏切っぽい方の踏切
カーブしてる線路が見えるとうれしい
ここまでのどかになると逆にホッとする
畑越しに遠くから見るのもまた切ない

 舗装道・カーブ・野や畑の中と、様々な趣きを見せる第4種踏切。いろいろ見ていると、知らないどこかに迷い込んだ感も高まっていく。きっと地元の人しか通らないような踏切なのだと思う。

 しかし、取材中に踏切を渡る人を見かけることはほとんどなかったのが残念だった。カゴを背負ったおばあちゃんや地元の小学生が渡っていたりすると、さらに趣き深かったのではないかとも思う。


見ているだけでもドキドキする

 この踏切は、大型車以外の車両の通行は許可されているタイプ。とは言え、普通の車でも幅はギリギリで、見ているだけでもおっかない。


農耕用車両以外の車両は通行禁止タイプ
確かに狭い

 中には、農耕用の車両のみが通行を許可されているタイプもあった。試しに踏切内に立って両手を広げてみると、大体同じくらいの幅しかない。


道が砂利だと急に心細くなる

 田んぼや砂利道と組み合わされた踏切は特にそっけなさが高い。

 もう十分にぶっきらぼうだと思うが、路線が山奥に入っていくとさらなるそっけなさの踏切も見つかるかも知れない。ゴールまで観察していこう。


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