まずはスタンダードなひれ酒をつくろう
今回試したひれ酒の作り方は、熱燗を用意し、カラッカラに乾いているフグのヒレをガスコンロで軽くあぶってコップに入れ、蓋をして数分待つというもの。
蓋を開けてから酒に火をつける方法もあるが、アルコール分が飛んでもったいないのでやめておいた。っていうのは酔っぱらいの思考ですね。
熱燗の温度は50度にしてみた。普通に飲むにはちょっと熱すぎる温度だが、ひれ酒にするには少し熱いくらいがダシがでておいしいのだ。たぶん。
いっそ沸騰寸前くらいまで温めてもいいのだが、そうするとアルコールが飛んでしまってもったいない気がする。という酔っぱらいの思考その2だ。
フグのひれ酒を試飲してみる
3分程待って、手作りがかなわず買ってきたフグのヒレで作ったひれ酒の蓋を開ける。
プーンと温められた日本酒の香りに混ざって、ヒレから染み出したダシの匂いが立ち込める。これこれ、この匂い。
飲んでみると、自分の記憶にあるひれ酒よりも、さらに美味しい味がした。用意した日本酒がいいからか、まだシラフだからだろうか。
温めた日本酒にさらりと馴染むフグの出汁が加わったこの味、やはりフグのひれ酒は美味しい。
うま味を十分に持ちながらも脂っぽさが一切ないフグという魚だからこそ、ひれ酒という飲み方が成り立つようだ。