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ちしきの金曜日
 
縦に長い写真

 

  ふと、縦にものすごく長い写真を撮ってみようと思った。
 ほら、ほとんどのウェブサイトはものすごく縦長で、下にコロコロとスクロールして見てるだろう。ということは、実は縦に長い写真こそウェブサイトに適したスタイルなんじゃないだろうか?と思ったのだ。

T・斎藤



縦に長い写真とは

 ヨコに長い写真と言えば、パノラマだ。
 縦にパノラマでもいいのだが、なぜかあまりそういう写真を見かけない。人間の目が横に2コ並んでることからもわかるように、人は縦よりも横への広がりを認識しやすいようにできている。

 が、一方ウェブサイトはなぜか縦長の方が主流だ。
「横長にしてはいけない」というルールはないので、もっと横にスクロールするサイトがあってもよさそうなものだが、なぜか世の中のウェブサイトはほとんどが縦長である。そのせいか、マウスに付いてるコロコロも縦スクロールを前提に作られていて、ますます縦長がウェブの王道を歩む結果となっている。

 というわけで、縦に長い写真を撮って、マウスでコロコロしながら鑑賞するページを作ってみたらどうだろう?と思ったのだ。
 

(いきなりだが) 適した被写体がない

が、そういう視点で被写体を探すと、
「これだ!!」
という被写体がみつからない。世の中、スクロールするほど細長いものなんて、そんなに多くないのかもしれない。

また、ウェブの性質上、通常上から下に向かってスクロールしていく。が、例えば高層ビルを見上げる場面を思い浮かべてみてほしいのだが、人間の目は上から下よりも、下から上へと視点を移動させることの方が多い。ウェブのスクロールと逆なのだ。

上から下へと視点が移動する時といえば、たとえば崖の上から何か物が落ちるような時だ。

・・・なるほど崖かぁ。


というわけで、まずは崖を撮ってみた。

 崖は比較的この縦パノラマに向いた素材であることがわかった。と言っても、世の中の人はあまり崖を詳細に見たいとは思ってないだろうから、意味のない発見かもしれない。

 しかし当サイト・ウェブマスターの林さんのように「崖が好き」というかたもいることだし、このまましばらく崖を撮ることで縦パノラマの世界を考察していきたいと思う。



 縦に長い写真の作り方

 縦に長い写真の作り方は2種類ある。
 ひとつは、なるべく解像度の高いカメラで撮って、左右を切り落とす方法。もうひとつが、複数の画像を合成して縦に繋ぎ合せる方法。

 そういえば、私が大学生の頃、なぜかパノラマ写真が流行った。その頃よく見られたパノラマカメラは、上下を切り落として横長にしたものを通常の2倍くらいのサイズに引き伸ばす、まあ言ってみれば「なんちゃってパノラマ」なのだが、これが当時なぜか大流行し、パノラマ仕様の「写るんです」まで売っていた。


昔使ってたパノラマ機能付きのカメラ。
上のスイッチでパノラマ/普通の切換えができた。
(ファイダー像もちゃんと横長になる)

 ただ当然ながら、トリミングによりパノラマっぽくすると解像度が落ちるので、今回はすべて画像加工ソフトで合成する手法をとった。




 こんな感じでちょっとずつ角度を変えて何枚も撮り、それを繋ぎ合せると…


こうなる。

ちなみに普通の縦横比で同じ崖を撮るとこう。



普通の写真と並べて見ると、
「別に縦長でなくてもいいかな…」
という気も正直してしまうが、でも崖の表面の質感が伝わってくるのは圧倒的に縦長の方だと思う。

そういうことにして次に行きたい。


きちんと三脚に据えて撮るのがベストだが、
万能の神・デジタル加工前提なら手持ちでもけっこうイケる。

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