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ひらめきの月曜日
 
ゴムパッチンを華麗によけたい


ぼくの身体能力を駆使してゴムパッチンをよけます

 先日観た『マトリックス』という映画で、主人公が拳銃の弾丸を華麗によけるシーンがあった。あれはかっこいい。

映画やドラマに登場するヒーローたちは、超人的な身体能力をいかし、拳銃の弾を華麗によけたり、手ではらいのけたりすることができる。なら、ぼくはどうだろう? 試してみたい。

拳銃の弾だと死んじゃうので、身近なもので代用することにした。そう、それはゴムパッチンだ。

榎並 紀行



ゴムパッチンを華麗によけたい

 ゴムパッチンといえば、惜しまれつつ解散したゆーとぴあ師匠の名ギャグだ。口にくわえたロール状のゴムを相方が引っ張り、伸びきったところで手を離す。顔にゴムがパッチンと当たるからゴムパッチン。現代のバラエティ番組においても罰ゲームなどで用いられることが多いのでご存じの方も多いだろう。

そのゴムパッチンを華麗によけたいのだ。


4メートル分のゴムを購入

 とはいってもぼくはキアヌ・リーブスのように体がやわらかいわけでも、身体能力に特別すぐれているわけでもない。そこで、ゴムパッチンをよけるためにボクシングのディフェンス技術を駆使することにした。実は高校生の頃、ちょっとかじっていたのだ。アマで10戦して2勝8敗という輝かしい実績も残した。


まずはボクシングのディフェンス技術をおさらい

ボクシングのディフェンス技術はいろいろあります

 ボクシングには、繰り出されるパンチをよけるためのさまざまなディフェンス技術がある。ゴムパッチンをよけるために、そのひとつひとつをおさらいしていく。


●ディフェンス技術その1「ヘッドスリップ」
頭部へのストレートパンチをかわすための技術。上体を横にずらしてパンチをぎりぎりでかわすことで、態勢を大きく崩さず防御できる。ひざをやわらかく使うことがポイント(テキストより)
パンチが頭の横を通り過ぎていくようによけられれば、すぐに攻撃に転じることができる

●ディフェンス技術その2「ダッキング」
頭部へのストレート、フックを頭上で空振りさせる技術。ひざをまげて状態をかがめ、頭の位置を低くしてパンチをかわす。上体だけでよけてしまうとバランスが悪く、攻撃への連携ができない(テキストより)
ダッキングがうまく成功すれば、ガラ空きのチン(アゴ)にアッパーカットをたたきこむことができる

●ディフェンス技術その3「スウェー」
上体をそらし頭を後ろに移動させることで頭部へのパンチをかわす技術。体勢を戻す動きと攻撃を連携させた「攻防一体」の動きをぜひ身につけたい(テキストより)
そらした反動を利用してカウンターパンチを打ち込むのがかっこいい(成功したことはないが)

●ディフェンス技術その4「パーリング」
相手のパンチをグローブではじき、軌道をそらす技術。主にストレートに対して有効で、小さな動きですばやい防御ができるため、攻撃への連携がスムーズに行いやすい(テキストより)
現役時代、ディフェンスといえばこればっかりやっていた。というかこれしかできなかった

 テキストを読み込んで、みっちり練習を重ねた。徐々にあの頃の感覚がよみがえりつつある。これら技術を駆使して、次ページからはいよいよゴムパッチンをかわしていきます。


今回のテキスト

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