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フェティッシュの火曜日
 
700kgの鉄のソリを引くレース〜ばんえい競馬を見てきた


 

賭けますか

 だいたい30分おきにレースがあるが、馬を見たり場内を見物たりしていると、けっこうすぐに次のレースが始まってしまう。このあとさらに2つほど、レースを観戦して、あの走りもちょっと見慣れてきた。

 そうなると、競馬といえばやっぱりギャンブルじゃないですか。賭けると賭けないではレースの興奮度も違うだろうし、せっかく初めての競馬場なのだから、ビギナーズラックというものを使ってみたいじゃないか。

 

 

よく見るとどの馬も個性がある

まずは馬を見よ

 まずはパドックで馬観察。競馬未経験の方のために説明すると、パドックというのはコースの脇にある小さな広場みたいなスペースで、レース前の馬はここをしばらく行進する。その間に、お客さんはここで馬のコンディションを見極めるのだ。


この馬は頭が下がっていてドナドナっぽい
緊張のせいか、泡吹き気味の馬

今こっち見た!
出走表にボールペンで馬の様子を記入

 出走表に、「ドナドナ」「こっち見た」「あわ」「首かしげ」など、まったく独自の観点で馬の評価を書き込んでいく。

 本当は競馬新聞などを参考にしたらいいのだと思うが、すみません、見方がよくわからないのであきらめました。「ビギナーズラック」という単語に過剰な期待を寄せる。


入り口でもらったパンフレットで馬券の買い方を見ながら、マークシートを記入
小柳さんが100円くれた

とにかく当てたい人です

 マークシートに「200円」「200円」とみみっちい金額を書き込んでいたら、見かねた小柳さんが100円くれた。今回の取材は土曜ライターの小柳さんに同行してもらっていた。彼はずいぶん年下なのだが、見かねた感じで100円玉をひとつくれた。

 当ったら山分けを約束しつつ、馬券を購入。

 かけ方は、パンフレットに「とにかく当てたい人向け」と書かれていた複勝式(※)。3番の「こっち見た」カイセフジに200円(あのアイコンタクトは「俺に任せろ」という合図だったに違いない)。そして、5番の「あわ」ミチノクテンセイに200円(小柳さんの「やっぱり泡でしょう」プッシュから)。

※複勝式…決めた番号が1〜3位のどれかに入れば当たり


人生初馬券

 初めての馬券を握りしめて、いざ、応援へ!

 

 

 

1位、7番のすぐ影に5番

出だしは好調

 さあ、レーススタート。1〜3位に、5番か3番が入ればあたりだ。

 いきなり5番「あわ」が好調な出だし。先頭2頭で競っている。手に汗握る展開に、思わず走り出す僕。馬のスピードは人間が小走りするくらいなので、コース脇まで行けば併走することができるのだ。これがまたテンションあがる。


思わず走り出す俺たち
しかしだんだん形勢不利に

 出だしこそよかった5番「あわ」だが、第2障害物の手前、そう例の止まるかけひきのところで後続の馬に抜かれてしまう。少し遅れて坂を上り始め、3位ならなんとか狙えるか…。

 3番「こっち見た」はふるわず。あのアイコンタクトは「ごめん」の意味だったのか。あとは5番「あわ」の3着に期待するしかない。


興奮のあまりあらぬ方向でシャッターを切る
いけ!いけ!

 しかし、ゴール前でふたたび止まってしまう5番!そして先行の馬、後続の馬が続々とゴールイン。


あーあ。(小柳)

 

 

えっと、

 ばんえい競馬の舞台裏が見られる、バックヤードツアーというイベントがあるそうなのだ!さっそくむかってみたいと思います!

 

 

 

 
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