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ロマンの木曜日
 
スーパーのうずら卵から、ひな鳥ピヨピヨ!

感動のふ化!

ふ化前日になると、卵がふるふると「胎動」すると聞いていたのに、16日目になってもその動きが見られなかったので、「やはりふ化までは無理か……」と多少実験を諦めかけていた。
しかし運命の17日目、僕は恒温槽の扉を開けて驚いた。


さて、今日もゴロゴロするか……


あ、あれ? なんかいる?


ひひひ、ひな鳥ーーーー!!! ひな鳥いるーーーー!!!

あまりの驚きに、誰もいないのに理科室で絶叫して大興奮してしまった。
本当にスーパーのうずら卵からひな鳥が誕生したのだ。まさか、まさかの誕生だ。

恒温槽の中でコイツ、ピィピィと小さな声をあげて鳴いている。そのかわいさたるや、ちょっとやそっとの話ではない。綿毛のようなぽやぽやの小さなものが、ひよひよと歩きながら鳴いているのだ。秒殺KOクラスである。
ひな鳥誕生の報せが学校内に広まると、あっというまに生徒の人気の的になった。


この日2匹誕生。生まれた殻と記念撮影

ひな鳥に群がる生徒たち。

こんなにも小さい。ひよひよ。

アップで撮影。やっぱりかわいい。

動画もご覧下さい。

あまりにかわいいので、動画も撮影した。
動きで見ると、写真で見る数倍はかわいいので、ぜひ見て欲しい。瞬殺の破壊力がある動画だ。



関東各地で普通に買えます。モトキのうずら。

自宅で温めたい場合はこうゆうのを買ってください。

うずら業者に電話で聞いてみた

しかしなぜスーパーのうずらに有精卵が混ざっているのだろうか? 販売元である「株式会社モトキ」さんに電話で聞いてみた。

スーパーで買ったモトキさんの卵を温めたらヒナが生まれた、という話をしたら、電話の対応をしてくださった年配の男性の方は大変驚かれていた。どうやら、会社側としても把握していない事実だったらしい。実際にこうやって「温めたらヒナが生まれました」という電話をもらったのも初めてとのこと。

そして有精卵が混入した原因として考えられるのは二つ。
一つはオスメスを鑑別する際、ひな鳥の頃に羽毛の模様で鑑別する「羽毛鑑別」という手法を用いているらしいのだが、その際に鑑別が難しい毛色のものがあり、その段階でオスが小屋に混入したという可能性。
もう一つは、新しいヒナ鳥を増やすために、繁殖用の「種卵」を産ませたあとのメスを、元の卵生産ラインに戻した際に、まだオスの精子が体内に残っていて有精卵を生むという可能性。

なるほど。
どちらかは分からないが、確実に言えるのは最初の可能性の方で、メスの中に一匹混ざったオスはうらやましいな、ということだ。

結論

この次の日にもう一匹生まれたので、ヒナは合計3匹となった。ここまで80個買って、有精卵は4個、5%の確率で有精卵が混ざっていることとなる。ただ季節などにより変動もあるだろうし、確実なことは言えない。

しかし今回の実験で驚いたのは何よりも僕自身だ。
一つには、まだまだ身近な日常生活の中に「面白いこと」は潜んでいるんだなあという感激。冒頭の写真の頃のような幼少時から、日々お弁当で食べ続けてきたスーパーのうずらがひな鳥になるなんて想像したことすらない事実だった。
もう一つは、生命の素晴らしさだ。生まれたあとに、たとえ洗浄・輸送・冷蔵されようとも、温めれば細胞分裂が始まり、一つの新しい命が誕生する。その力強さに感激した。

小さなお子さんのいるご家庭、夏休みの自由研究に困っている諸君、この記事のひな鳥のかわいさにやられたあなた、刷り込みをさせて自分の後ろに鳥の行列を作りたい人、みんな今すぐスーパーに行って、うずら卵を買い占めましょう!

ひよこじゃないっピ!


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