■ [ビール] + [砂糖]
メッコールの味を誰かに説明するときはたいてい「アルコール抜きの甘いビールみたい」と言ってきた。その説明がはたして正解なのか、ここで試さずしていつ試すのだ。 そして確実に分かっていることは、ビールはそのまま飲んだほうが美味しいということだ。
甘いビールはまずいという事がわかりました
わかりきってはいるが大失敗だった。あまりに面白いので妹にビールと偽り飲ませたら「ヅドゥッ!」という文字では表しにくい発音のうめき声をあげていた。
意味不明かつどこか心配になる味。酒という事がそもそもの間違いだったようだ。
■ [ホッピー] + [コーヒー] + [砂糖]
ならばこれでどうだ、ホッピー。一応アルコールは0.8%程度入っているが、ブドウ糖なども含まれ、なんとなく清涼飲料ぽくもある。
戦慄の苦味と麦味
誰これ考えたの、と思った。ホッピーの苦さとコーヒーの苦さが見事にタッグを組んでいる。一生分の苦さを蓄えた飲み物を今飲んでいる。この先もっと苦い経験もあろうになんでここで・・・と涙が出そうになった。
それにしても強烈に麦々している。なるほど、ホッピーは焼酎と割って飲むものなので、麦の味は濃いのか。ああ、なるほど。
■ [ローアルコールビール] + [コーヒー] + [サイダー]
そもそも手に入りやすい材料で作るのが主旨だった。ホッピーよりも買いやすい、ローアルコールビールでどうだ。そして、またサイダーの出番。きっと飲みやすさはサイダーが決め手なのだ。だんだん分かってきた。
おかしいけど、やさしい
サイダーを入れたことで苦みが薄まり、飲みやすい。やっぱりサイダーだったのだ。 調和しているかどうかは自信がないが、やさしく博愛な味だ。深い母性を感じた。慣れが必要なのは認めるけれど。
どれも似てないけどそんなにまずくもないです
なにかずいぶん遠くへ着陸してしまった気がする。新しい飲み物を発明する試みではなかったはずなのに。 ただ、メッコールのような個性のあるドリンクを生み出せたことは満足している。