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ロマンの木曜日
 
2009年ハイテク・トイレ最前線!


人間が生きていく上で、なくてはならないトイレ。水分を摂る量にもよるが、大人が一日にトイレに行く回数は大体5〜9回にもなるんだそうで、人生においてかなりの時間を過ごしている場所といえるだろう。

そのわりにトイレというのは、テレビや携帯電話のように最新機種を追い求められることはない。しかし最新のトイレを使えばもっと豊かな人生を送れるようになるハズ! ……ということで最新ハイテク・トイレを調査しに行った。

(text by 北村ヂン



■こんなトイレはもうイヤだ!

まずは、全く最新ではないボクの家の昭和の雰囲気丸出しなトイレを紹介しよう。

古くて薄汚いのはともかくとして、いまどき和式便器というのは……。

しかもタンクはなぜかプラスチック製。蹴りを一発入れればカンタンに穴が空きそうなほどチャチな作りなのだ。

■ハイテク・トイレとの遭遇

そんなウチのトイレをどうにかしたいと思い、まずは新宿にあるTOTOのショールーム「TOTOスーパースペース」へ向かった。

ショールームの中に入ると、白を基調としたオシャレな雰囲気あふれる空間にズラーッと並べられた、ウチのトイレと同ジャンルの製品とは思えないほどオシャレなデザインのトイレたち。これこれ! こんなトイレが欲しかったんだ。

もちろん、最近のトイレはデザイン面だけではなく機能面もかなり進化している。

ショールーム内をウロウロ歩いていてまずビックリしたのが、トイレのフタがガッパガッパと自動的に開いたり閉じたりすること。トイレに近づくと開き、用を終えて遠ざかると閉まるフタ……ハイテク・トイレの世界では自動フタ開け機能はもはや常識なのだ。

しかし、前々から思ってたんだけどトイレの一番上のフタって必要なのかな? いちいち開けたり閉めたり面倒くさいだけな気がするんだけど……。その辺のことを広報さんに聞いたところ。

「フタを小まめに閉めておくことで保温便座の保温効果を高め、省エネになるんですよ」

なるほど……でもそれなら、保温便座がなかった頃のトイレにはいらなかったんじゃないの!?

「西洋はトイレやお風呂、洗面所が一つの空間になっているため、昔は女性の身づくろいスペースとしても使われていました。その時、フタを閉めて椅子代わりにしてお化粧などをしていたようです。日本ではそういう習慣はなかったのですが、洋式便器が日本に入ってくる時に名残としてそのまま残ったんでしょうね」

うーん、フタひとつにも歴史アリ!

 

■タンクレス/ハイブリッドとは?

そして、昔と比べて一番大きく変わっている部分はコレ↓


タンクあり
タンクレス

スッキリしてデザイン的にカッコイイのもさることながら、設置面積が少なくてすむということもあり最近の主流はタンクレスになっているようだ。

日本のトイレはあまり広くないトイレが多い。そこで便器自体をコンパクトにしてトイレ空間をいかに広く、快適にすごしてもらうかが、最近のトイレ業界では重視されているらしい。

でも省スペースということならば、和式便器にすればタンクレス以上にものすごく省スペースになると思うんだけど……多分、そういうことじゃあないんだろうな。

ちなみにTOTOでは最近、タンクレスとタンクあり両方の長所を兼ね備えた「ハイブリッド」というタイプも製造している。

タンクレスどころかハイブリッドとは……タンクがプラスチック製のウチのトイレはどんだけ時代から取り残されちゃってるんだ!

 

■ボタンがいっぱいあるリモコン大好き!

さて、メカ好きとしては見逃せないのがリモコン部分。通常の状態だと、お年寄や子供でもカンタンに使えそうな、機能の絞られたシンプルなリモコンなのだが。

フタをパカッと開けると大量のボタンが出現! こだわりたい人はとことん細かい設定まですることが出来るこういうメカメカしいリモコン大好き!

そんな中でも、特に気になったのが「水面下げる」ボタン。このボタンを押すと……。


使用前
使用後

ものすごーく分かりづらい写真で恐縮ですが、まあ文字通り水面をちょこーっと下げることが出来るボタンなのだ。

どうしてこんな機能が必要なのかというと、便器内に水をいっぱい貯めておいた方が汚れはこびりつきにくいので、最近のトイレは水面が高い傾向にあるそうなんだけれど、水面が高い状態のまま「大」をすると、水がポッチャーンと跳ね返ってくる、いわゆる「おつり」現象が起こってしまうことがある。「水面を下げる」ボタンはそれを避けるための機能なんだそうな。

■こだわりのオーディオ機能

さてみなさん、こっちのボタン類も気になってたんじゃないですか?

これは、MP3などの音楽データを入れたSDカードを挿入しておくと、トイレに近づくだけで自動的に音楽が流れ出すという「オートサウンドリモコン」。

「トイレで音楽が聴けたらユカイだよねぇ〜」という感じのオマケ的な機能なんかではなく、小さいながらスピーカーは、なんとあのKENWOODの協力を得て開発されているという本格的なオーディオ環境なのだ。

しかもシャッフルやリピート再生機能はもちろんのこと、イコライザーまで搭載されているので、ヘヴィーメタルからクラシックまで、ジャンルに合わせて最適な音質で聴くことが出来る!

いやあ、こんなトイレだったら楽しくって一日中でも入っていたいよなぁ……。普段ノートパソコンのしょぼいスピーカーで主に音楽を聴いている僕んち的には、トイレが一番クオリティの高い音響機器になりかねないぞ。

ちなみに一番下に付いている「音姫」というボタンは、押すと「ジャーッ!」という、いわゆるトイレの水を流した時の音が出るという機能。この音がまたリアルなんだ。

これによって、用を足している時の音を他の人に聞かれないように水を流す必要がなくなり、節水することが出来るんだそうな。細かいところまで色々と考えてるんだね。

便器のカラーサンプル
ペーパーホルダーも大量に展示されている
小便器も忘れないで
もちろん実際に体験出来るコーナーもあるよ!

そうそう、最後にこれだけは聞いておきたかった。

……そうですよねー。


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