2月21日に「タクシー運転手さんのジンクス」という記事を書いた。その中で、「タクシーの前を霊柩車が走っていたら宝くじが当たる」というジンクスを紹介した。僕が乗っていたタクシーの前を霊柩車が走っていて、それを見た運転手さんが教えてくれた。
そんなバカな、と思いつつも一応その日にグリーンジャンボ宝くじを20枚買った。
そしたら何と、当りましたよ。 そのクジが!
20枚買ったうち、5枚も当たっている。 金額は、
1万円が1枚と1000円が2枚と300円が2枚で、合計12600円だ。
今までに300円以上当たったことがなかったのに、いきなり12600円である。 あの運転手さんのジンクスは本当だったのだ。
もうこれからは霊柩車を探して歩く毎日になってしまいそうだが、それはとても不謹慎なのでやめておく。
という報告が済んだところで、今週のネタをお送りいたします。 宝くじとは全然関係のない話ですが。 (text by 住 正徳)
日常生活を送っていると、無意識に他人と競っていることがある。例えば横断歩道で誰よりも早く渡りたいと思うことがあったり。いつも競っているわけではない。渡っている途中、「あ、俺、今1番だ」と気付くと、その座を守りたくなってしまうのだ。後ろから早足で抜かれたりするとムキになって抜き返したりする。多分、僕の人間の器が小さいからだと思う。横断歩道を1番で渡り切ったところで誰も褒めてくれない。それでもやっぱり1番は嬉しいものだ。その嬉しさをもっと大げさに味わってみたい。
国際試合の日本代表選手になった気分で、横断歩道1位の座を狙うのはどうだろう?
勝手に競って勝ちにいくのだ。
渋谷のスクランブル交差点で1位を狙う
横断歩道1位の座を狙うには、渋谷駅前のスクランブル交差点がうってつけだろう。1度の青信号で1000人からの人たちが往来するという。往路だけでも500人である。それだけの人数の中で1位だったら、それは結構威張れると思う。
というわけで、渋谷駅前のスクランブル交差点にやって来た。毎日、通勤で渡っているが、多分、今まで1位になったことはない。ここで1位になるなんて、最初から諦めていたのだ。
しかし、今日は勝ちにいく。
そして、ここを勝手に国際舞台に見立てて、日本代表選手風のゼッケンを作ってみた。
輪っかが5つだと何かと問題になると思い輪っかは6つにしておいた。日本代表なので「JPN」と入れて、選手番号には生年月日を採用した。
このゼッケンを胸に貼ってスクランブル交差点を渡る。
その様子をこれからお伝えしていくが、せっかくなので国際試合の中継風に写真を加工することにする。
競技名は「男子渋谷スクランブル」とした。一体どんな競技なのか、内容が一切伝わらないが、言葉を略した方がそれっぽいと思ったのだ。「男子」の部分にも意味はない。「女子」だって沢山いるはずだ。でも僕が男子なので「男子」とした。
そして、この試合がいきなり決勝である。 このレースで1位になれば金メダル、と勝手に決めた。
赤信号のうちにスタートラインに並び、レースに備える。
信号が青に変わったらレース開始である。
なるべく好位置からのスタートを狙い、一番前に出た。 果たして僕は金メダルを獲得出来るのか?
次ページでその結果が明らかになる。