肝、皮、身、胃、エラ、ヒレ。そして卵巣の代わりに頭と中骨。七つ道具が八つ道具になってしまったが、無事あんこうの吊るし切りが完了。
こんなことができる自分ってすごいなとちょっと思ったが、すごいのは自分じゃなくてあんこうのつるし切りっていう文化ですね。ぷよぷよぬるぬるしたあんこうを水でふくらまして切りやすくし、一つ一つの部位を剥がしていくように切っていくことで、胃や腸を傷つけて肉に臭みを広げることなく、合理的に捌いていくことができる。
199X年、「北斗の拳」という漫画で、主人公のケンシロウがハート様というお腹の柔らかい敵キャラに対して、北斗柔破斬という技で撃破しました。
あんこうの吊るし切りは、そんな北斗神拳の奥深さを思い出させます。 |