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フェティッシュの火曜日
 
ヤクルトっぽいもの飲み比べ

ビフィズス乳酸菌。
ビフィズス乳酸菌は、雪のように白い

5.ビフィズス乳酸菌(カゴメ)

このあたりから、僕にとってはなじみの薄い商品が登場します。次はカゴメのビフィズス乳酸菌。よく言えばストレートな、悪く言えばなんともひねりのないネーミングですが、青いパッケージからして飲むヨーグルトといったところでしょうか。

日本の商品には、商品と色のイメージが直結しているケースが多くて、たとえばチョコレートのパッケージはちょっと前まで必ず赤と茶色(ホワイトチョコは白 と青)、と暗黙のルールがあって、ヨーグルトもパッケージは青とすり込まれていて、青いパッケージのものを売り場で見たら意識的にヨーグルト系の何かだと 思うわけです。編集者として勉強している時にこのような色とイメージの直結性を学んで、以降はコンビニやスーパーに行って商品を見るときは、このようなこ とを念頭において売り場を眺めています。

長くなりましたが、内容物を見てみましょう。

ビフィズス乳酸菌の内容物

内容量(1本あたり) 100ml
熱量 46kcal
たんぱく質 1.7g
脂質 0.1g
炭水化物 9.6g
ナトリウム 24mg
白濁
特筆すべき内容物 L.カゼイ菌、ドロマイト

赤文字で書きましたが、特筆すべきはドロマイトという謎の成分。ドロマイト。なんかすごい響きですが、調べると鉱物の一種らしいです。食品によく含まれている鉄分とは、本当にあの『鉄』らしいですが、鉱物が身体にいい、なんて人間の身体は奥が深いですね。

 

ヤクルトSHEs。
同系色だが、SHEsのほうがやや薄い。エレガントな女性らしさを演出している!?

6.ヤクルトSHEs(ヤクルト)

ヤクルトSHEs。SHEとはやはり、SHE-HER-HER-HERSのSHEなのでしょう。彼女。海辺(sea)じゃなくて。

女性におくる、というターゲットをしぼった商品。果たして何が女性的なのでしょうか。

ヤクルトSHEsの内容物

内容量(1本あたり) 80ml
熱量 59kcal
たんぱく質 1.1g
脂質 0.1g
炭水化物 13.9g
ナトリウム 18mg
薄い肌色、不透明(通常のヤクルトより少しだけ薄い)
特筆すべき内容物 L.カゼイ YIT9029(シロタ株)150億個、ガラクトオリゴ糖、コラーゲン

女性用→ローカロリーなのかなー、と勝手に思っていたのですが、カロリーの上では、やや量の多いSHEsのほうがカロリーが高め。意外。

では何を持って女性におくる、と言っているのか。コラーゲンと鉄分なのだろう。ちなみに僕も貧血気味なので、これからはヤクルトSHEsも選択肢の中に入れたい。

 

ビフィズス&コラーゲン。
ビフィズス&コラーゲン。やっぱ量が多い。そして白い。

7.ビフィズス&コラーゲン(カゴメ)

今回の調査で分かったことは、カゴメはヤクルト以上にたくさんのヤクルトっぽい商品を出している。

この商品はビフィズス&コラーゲン。これまでと明らかに違うのは、1本単位で販売されている点。その分大きい。

ヤクルトは1日1本と決まっているようですが、同じ1本だと多く飲めるほうが僕としては嬉しい。

ビフィズス&コラーゲンの内容物

内容量(1本あたり) 200ml
熱量 132kcal
たんぱく質 8.1g
脂質 0.8g
炭水化物 23g
ナトリウム 80mg
白濁
特筆すべき内容物 L.カゼイ菌、ビフィズス菌、国産サーモンコラーゲン

国産サーモンコラーゲンが入っているそうです。サーモン。意外なチョイスです。僕の中で女性はサーモン好きが多いイメージがあるのですが、コラーゲン目当てだったのかもしれません。

サーモンが入っているからか、タンパク質が他より高いのが特徴。

 

ビフィア。
紙パックだったので、中身を出すのに苦労しました。で、今回はあえて白系統のビフィズス乳酸菌と比べてみましたが、ビフィアのほうが若干濁り具合が薄く見えます。

8.ビフィア(ヤクルト)

ヤクルト以下各商品に入っている『菌』は、もちろん身体にとってやさしい菌ですが、とは言え『菌』と聞くだけでダメという人も中にはいるかもしれません。

そんな中、ビフィアは大胆にも顕微鏡で捉えた菌をパッケージに持ってくるという大技に出ました。吉と出るのか凶と出るのか。

ビフィアの内容物

内容量(1本あたり) 100ml
熱量 40kcal
たんぱく質 2.0g
脂質 0.1g
炭水化物 8.7g
ナトリウム 26mg
白濁
特筆すべき内容物 B.ブレーベ ヤクルト株

B.ブレーベ ヤクルト株という、オリジナルの株が入っているそうです。株が、株が、と言ってるとこのサイトは証券のサイトかと勘違いする人は、居ない。

 

がんばれ元気。
色がぜんぜん違いますね。澄んでます。

9.がんばれ元気(明治)

ようやくラスト。僕の腸もぐるぐる言っております。今回はいろんな菌をブレンドで飲んだので、かなり便通がよくなることでしょう。最後は明治の『がんばれ元気』。

今回初登場の明治。そして、形状こそヤクルトですが、色合いがまったく違う飲み物です。でも、『みんないきいき乳酸菌』と書いているので乳酸菌が入ってい るのでしょう。乳酸菌=白っぽい飲み物ってイメージが僕にはあるのですが、乳酸菌って透明な飲み物にも入っているんですね。

がんばれ元気の内容物

内容量(1本あたり) 65ml
熱量 39kcal
たんぱく質 0g
脂質 0g
炭水化物 9.7g
ナトリウム 37mg
黄金色、澄んでいる
特筆すべき内容物 りんご、蜂蜜、脱脂粉乳

枝葉の話ですが、『がんばれ元気の内容物』ってものすごく変な日本語ですね。偶然変な雰囲気になってしまう表現が僕は好きです。

リンゴと蜂蜜が入っています(バーモントカレー?)。液の色合いはこのリンゴと蜂蜜によるところでしょう。あと、透明に見えて脱脂粉乳が入っています。きっと、牛乳嫌いの子どもでも飲めるように開発したんでしょうね。



グラスに注がれたヤクルトの仲間たち

たくさん飲みました。当たり前ですが、こんなにたくさんこういった系のものを飲んだのは初めてです。(しかもグラスで)

僕が思っている以上に色から味まで様々なものがありました。こうやって考えると、『ヤクルトっぽいもの』と一緒くたにするのは非常に申し訳ない、と思いま した。今まで「ヤクルト的な」とか一緒くたにしてすみません。でも、人にわかりやすく説明するときに『ヤクルト的な』と言う気がします。

こんなにたくさん種類があるとは思わなかったです。そしてこれからも僕の腸を活性化させるためにすばらしい商品をたくさん開発してください。僕の腸はヤクルトに掛かっています。


 
 
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