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はっけんの水曜日
 
クレーター!大好きだ!!

葛西臨海公園にいた猫。とりあえず猫を載せておこうかな。

 いきなり天沢聖司くん(※)みたいな告白をしてしまった。そうなのだ。クレーターが大好きなのだ。だって、格好良いじゃない。

 僕の実家は千葉県の鴨川市で、家の目の前が海だった。歩いて1分で海に行けた。そんな場所で育ったので、遊び場といえば大体砂浜だった。

 砂浜には砂と石がある。砂に石を投げると、衝撃でクレーターが出来る。橋の上から岩を落とすとクレーターが出来る。思えば小学生の頃は砂浜でクレーターばかり作って遊んでいた。

一人で。

今回は、そんなクレーター遊びを思い出してやってみたいと思います。

※・・・「耳をすませば」という映画に出てくる男の子。中学を卒業したらイタリアにバイオリンを作りに行きたいというイケメンぶりが凄い。最後、主人公に「雫!大好きだ!」と叫ぶんですよ。色々こっぱずかしい事を思い出して身悶え必至の映画です。

 (text by 松本 圭司



今回は、クレーターのすばらしさと、クレーターを作る楽しさを紹介します。マジ楽しいよ。

 

■やって来まし〜た〜、葛西臨海公園


すごい風が吹いてました。でも人で賑わう東京の砂浜。

 葛西に住んでるので、砂浜と言えば葛西臨海公園だ。マグロも見たいが、今回はクレーターを作りに来たので我慢。そして、ちょっとクレーターについて語っちゃおうかな。

 

■クレーターは芸術だ

 クレーターは、隕石が地球に落ちてきて地表にぶつかって出来た穴だ。そこには隕石が持っていた運動エネルギーがストレートに反映されている。

 世界一有名なバリンジャー隕石孔(アメリカ:アリゾナ)は、直径が1.5kmあり、深さが170mある。その穴をあけたのはたかだか直径50mの隕石だ。すごい。すごいエネルギーの爆発だ。芸術だ。爆発は芸術だ!

 運動エネルギーが熱と音と衝撃に変わった瞬間の芸術がそこにあるのだ。同心円の穴、盛り上がったふち、なだらかな斜面、どれをとっても美しい。うずうず・・・

クレーター!大好きだ!!

また告ってしまった。

 このくらい吐き出しておけば後の記事は冷静に書けるかな。では、本編スタートです。長い前置きで申し訳ない。

 

 

久しぶりに三脚で自分撮り。撮影係のナオミさんに手伝いを頼んだら「風が強いからイヤ」と断られてしまいました。

■はいどもー、松本カタパルトです

 はいどもー。松本カタパルトといいます!ウソです!この春からデイリーポータルZを読み始めた皆さん、こんにちは、本当は松本圭司です。今までも読んでくれていた皆さん、改めましてよろしくお願いします。

 上に書いたような事情で、東京は葛西の葛西臨海公園に来ています。公園の南端が砂浜になっているんですね。潮が引くと潮干狩りなんて事も出来る楽しい砂浜です。

ではまず、クレーターを作る上で欠かせない隕石の採集から始めましょう。

 


選りすぐりのオレ隕石。出来るだけ丸いのが良い。大きさは適当。

■オレ隕石ゲット

 地球という星は46億年前に太陽系の三男として生まれました。元々は星間物質とか小惑星とかそんなのの集まりですから、まぁ、考えてみれば地球自体が隕石の固まりで出来てる訳ですな。

だから、あの小石も隕石、あれも隕石、これも隕石。あの娘も僕もあんちくしょうも隕石なんですよ。

なんと、地球上には隕石が溢れていた!という事で浜辺で良い隕石を6個ほど拾ってきました。

よーし、クレーター、作るぞ!

 


砂浜は凹凸があってクレーターを作りにくいのでならします。
このくらいならすと、楽しいクレーター作りができましょう。

 

ならした場所めがけて、思い切り投げるだけ。

■オレカタパルト

 クレーターをどう作るかと言うと、思い切り、ならした砂めがけて石を投げ込むだけだ。

  もしもこの記事を読んでクレーター遊びをやってみたいと思ったら、くれぐれも注意してほしいことがある。投げる時に石がすっぽ抜けたりしないように気をつ けて!特に自分の正面と真後ろに人がいないことを確認!すっぽ抜けてあらぬ方向に石が飛んでいってしまうと大変に危険だ。

 出来るだけ人から離れて、周りの安全を確認してからクレーター遊びをして欲しい(まぁ、地面に向かって石を投げてたら自ずと周りから人はいなくなるけどな)。最初は軽く投げて練習してみるといいかもしれない。

んじゃあ、クレーター職人松本カタパルトが作ったクレーターを見てもらおうかな。

 

 

 
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