駄目だった
いったい私はどうすれば良かったのだろう。
いや、十分に予測できた悲劇ではあった。なんたって、固めるための努力(つなぎとしてニガリや卵を入れるなど)を一切してないのだ。そりゃあ煮崩れますよね。
でも味は物凄くおいしい。皆さまにおかれましては、油揚げの中に入れてから煮るとか蒸すとか、いろいろ工夫をしてみてはいかがでしょうか。
他の豆はどうだ
大豆製品に関しては「ウマイ!」と叫んで終わりにしたい。続いて緑の豆部門へと移ろう。
「一緒に食べるとおいしい」という話がこの手の豆にも通用するのかどうかは分からないが、やってみる価値はあると思う。というか、豆好きとして純粋に知りたい。
果たして、おいしくなってくれるのだろうか。
「ギャッ!」と声が出るくらいにおいしい。なんだ。この味の正体は一体なんだ。主役はどの豆だ。
「あ、そら豆? いや、枝豆の味もする。グリーンピースも強いな。スナップエンドウの味もちゃんとある…。ああ、みんな一緒だ、一緒においしい!」
主役はいなかった。そして、みんながみんな等しくウマイ。濃い塩で茹でただけの味付けも、豆の味がよく分かって良かった。
これがおいしいなら、あれにしてもおいしいだろう。
贅沢すぎる豆ごはんおにぎりを作って、ワーワーと興奮しながら食べた。豆好きにとって、これは夢のおにぎりと言っていいのではないか。
一口食べるごとに、いろんな豆を噛んでいる。それが楽しくも嬉しい。
おにぎりを作り終えても、まだ豆が残っている。もっと積極的に全てを一緒に食べる方法はないものだろうか。よりダイレクトに豆の味を感じられるような何かは…。
出た答えはコレだった。
一粒一粒すりこぎで叩き潰し、摺る。なかなかに手間のかかる作業だが、その先に出来るものがコレなのだから、ちっとも苦じゃない。
なぜ団子ばかり作っているのか自分でも分からないが、これが今日のベストだろう。どれもひとくちサイズで、色も春らしく非常に爽やかだ。
正真正銘、豆だけの団子である。
ちょっと残った豆がいい。シャリシャリと歯に当たるのがいい。鼻から最後にフ〜ンと抜けていくのは枝豆の香りだろうか。いや、これはそら豆か…。
ああもう、どれがどれでももういい。とにかく「うわ〜、豆〜」としか言えないような味であり、身悶えするほどにおいしかった。
まとめよう
大豆製品はともかくとして、緑の豆たちも一緒に食べておいしかったのが嬉しかった。この原稿がなかったら混ぜて食べようという気にもならなかっただけに、企画を考えついた自分を褒めたい。
これからは祝い事のある時など、豆を数種類用意して食べようか、と思っていたのだが、世の中よく出来たもので、すでにそういう商品は売っていたのでした。
一緒にして食べるとおいしいって、みんな知ってたのか。