トンカツとの組み合わせが金沢カレーを作った
取材に応じてくれたのは、カレーのチャンピオン本店・店長の松本さん。
なぜ金沢にだけこんな独自のカレーが広まったのか、きいてみた。
松本さん「うちの創業者の田中が、自分の店で出していたカツカレーが発端なんです。」
そう、いま市内のいろいろな店で出されている金沢カレー、もともとひとつの洋食屋で出されていたカツカレーが源流であった。
松本「当時人気メニューだったカレーとトンカツを、どうにかしてお客さんに安く両方楽しんでもらうことはできないだろうか。そう考えて生まれたのが、カレーの上にカツを載せる、あの盛り方なんです」
金沢カレーの特徴であるキャベツ、あれは、トンカツの付け合わせのキャベツの名残なのだそうだ。そしてスプーンでなくフォークを使うのも、トンカツを刺して食べやすいためだ(当時の肉は固くて、スプーンではなかなか切れなかった)。 |