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ちしきの金曜日
 
学生焼酎飲み比べ 〜大五郎はどれだ〜


若者と『大五郎』で、飲み騒いできました!

コストパフォーマンスのいい酒の代名詞、『大五郎』。僕も学生時代、さんざん飲んだり飲まされたりしたけれど、今思えば、あれってどんな味だったんだろう? 先輩に飲まされまくった僕の脳内には、ひたすらにアルコールの味の記憶しか残っていない。

というわけで、今回は学生に混じって花見をしながら、『大五郎』の味を見極めてきた。

加藤まさゆき



青春を感じますか?


大五郎with紙コップ


この組み合わせに青春を感じますか?感じるあなたは、僕と同じ学生時代を過ごしてきた人だ。僕は、先輩が『大五郎』のボトルを持って襲い掛かってくるのをかわしながら、サークルの飲み会を切り抜けて学生時代を生き抜いてきた。あの経験が今の僕を作り上げたと言ってよい。大事なことは全部、『大五郎』の注ぎ合いから教わったと、自信をもって言える。

とは言いつつも最近、このお酒に縁が無い。あんなにお世話になった『大五郎』、今ではどんな味だったかが思い出せない。先輩の攻撃を受けた時のアルコールの鋭い味だけが脳裏に焼きついている。あれから10年経った今、原点とも言える『大五郎』の本当の味を、僕はしっかりと思い出すことができるのだろうか。それを確認することを目的として、今回の研究に取り掛かった。

 

立ち並ぶ2.7ℓ ペットボトル入り焼酎

ダントツのアルコール摂取効率! 大五郎!

まず『大五郎』購入へ

まずは近所の酒屋に向かい、焼酎売り場を訪れてみた。ずらりと並ぶ、ジャンボサイズの焼酎たち。

早速『大五郎』を見てみると2.7リットルでその価格、驚きの1380であった。まさに学生の味方だ。ここではこれらの焼酎を、敬意を込めて「学生焼酎」と呼ばせてもらいたいと思う。  

では、どれだけ『大五郎』が、アルコール摂取効率に優れた酒かを示すために、各種の酒と比較した値を、左のグラフに表してみた。値は、純粋なアルコール100mlを摂取するのに必要な金額を表している。

どうだろう。『大五郎』を知らない女性の方でも、いかに『大五郎』がアルコール摂取に優れたお酒かが分かってもらえたのではないだろうか。学生の頃、僕はこれをせっせと体に流し込み、若いなりの厭な出来事や辛い失恋を、流し去っていたのだ。

さて、本題に戻り、学生焼酎の飲み比べ。

ここでは検討の結果、以下の4種類の酒を購入した。

 

エントリーNo.1
大五郎(ニッカウヰスキー) 1,380円

言わずと知れた学生焼酎のチャンピオン。幾多の学生の記憶を爽快に吹き飛ばしてきた、最強の絶対王者。今回、ぜひともその味の深奥を飲み分けてやりたい。

エントリーNo.2
大樹氷(サントリー) 1,380円

名前がクールな印象を与える、大五郎の対抗馬かつてバイトしていた怪しい居酒屋で、トライアングルのボトルに詰め替えて売られていたのは秘密。

エントリーNo.3
宝焼酎(宝酒造) 1,480円

老舗、宝酒造の逸品。「寶」の字体がかっこいい。 100円の価格差は、どんな味の違いになって表れているのか。

エントリーNo.4
スピリタス(ウォッカ) 1,380円

アルコール度数96℃、世界最強の酒。ほぼ純粋なアルコールだと言える。 今回はこれを天然水で約4倍に薄めて25度とし、比較用として賞味した。

 

学生時代に使っていたザックに詰める。総重量約10kg。

大学生の花見に混じって試飲

せっかくの学生焼酎、やっぱり学生に混ざって飲むが興、というものだろう。

おりしも季節は花見シーズン、近隣の某大学のそばにある花見スポットに出向いて、狂乱する学生に混ざりながらその味を飲み比べることにしてみた。

ライトアップされた夜桜。春の空気とあいまって、なんだか胸騒ぎがする。


大五郎には、おまけでレジャーシートが付いていたので利用。さすが王者。
飲み比べ開始。 このあと思わぬ出会いが……!

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