人生ゲームをやりながら
和田先生とお会いしたら是非やってみたいと考えていたことがあった。ボードゲームの定番、「人生ゲーム」である。人生ゲームをやりながら人生についての話を伺う。きっと話が弾むと思うのだ。
さっきからずっと人生ゲームを取り出すタイミングを計っていたのだが、中々切り出せないでいた。怒られるかもしれないからだ。
どうしよう?
和田先生は怒るどころか、人生ゲームは有意義だと言ってくれた。
「人生は流転ですから。いつ勝っていつ負けるか分からない。そういう事を学ぶ上でも、人生ゲームみたいな物を子供にもっとやらせた方がいい」
さすが、心にいい考え方の提唱者である。心の器が大きい。
先生の気が変わらないうちに、ジャンケンをしてゲームを始めた。ジャンケンの勝者は銀行家としてお金配分の役割を与えられる。そして、ジャンケンに勝ったのは和田先生だった。
この人生ゲーム極辛は、最初に専門職コースとビジネスコースを選択する。コマを進めると途中で職業選択ポイントがあり、先生は「マンガ家」を僕は「ホテルマン」を選択した。
勝負を進めながら、引き続き「人生の軌道修正」についてお話を伺う。
冒頭でも書いた通り、僕は来年40才になる。「人生の軌道修正」の中で、和田先生は40代になったら目標値を下げてみると良い、と書いている。それはどういうことなのか?
「それは、完全主義より合格点主義の方がお薦め、ということです。40代は脳の神経伝達物質が減ってくることもあって、うつ病になりやすい年代です。しかし、40代は会社からの期待が高まる年代でもあるので、能力が高い人ほど高いハードルを設定します。しかし、残念ながら、人の能力は40代くらいで頭打ちになります。つまり、理想に現実がついてこないんですね。だからそういう人ほどうつ病になりやすくなってしまいます。ある意味開き直って、もうそろそろ年だから、とハードルを設定し直すことが大事なんですね」
確かに30代後半になって徹夜が辛くなって来ている。徹夜出来るか出来ないか、という判断基準は極端かもしれないが、その辺りを見直す必要があるのかもしれない。
(人生ゲームで)マンガ家の和田先生は、「島耕作」シリーズの作者弘兼先生から「マンガ家ほど新規参入の難しい職業はないと聞きました」と言っている。その影響もあってか、途中の転職チャンスであっさりと「スポーツ選手」に転職した。
引続き、人生ゲームと「人生の軌道修正」の話は続く。